過去ログ - 祥鳳「剣崎さん!」 剣崎一真「全ての人と艦娘を守る、それが俺の仕事だ!」
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8: ◆li7/Wegg1c[saga]
2016/11/28(月) 16:05:08.27 ID:Hsa8pKZ70

「時間がないので簡単に言うぜ。世界がある怪人によって書き換えられてしまった。その怪人を倒すのに力を貸してくれ、ブレイド……」

「世界が? どういうことだよそれ!?」

唐突な話に剣崎と祥鳳は驚き、目を丸くした。

「艦娘については、あんたも知ってるな?」

「ああ」

剣崎は頷いた。祥鳳など、艤装という装備を纏って戦う少女たちのことだ。

「その艦娘が仲間の一部を、敵の深海棲艦だと思い込んで殺し合いを始めている」

「なんだって!?」

「なんとか今は、他のライダー達が食い止めてるがな」

晴人と橘の話を聞きながら、剣崎は驚愕していた。こんな女の子達に殺し合いだって?

「そして、どういうわけか、彼女達はそれを疑いようのない事実だと信じてる。深海棲艦を殺せば、自分たちの仲間に、艦娘になる。そう信じてな……」

「だが実際は逆だ。彼女達が同族殺しをするたびに、倒された艦娘は深海棲艦となってしまう。逆もまた然りだ。彼女達は、そんな終わりのない殺し合いの連鎖を続けてる」

「そんな……」

剣崎の拳は怒りで震えていた。一方、祥鳳は俯いたまま何も言わない。

「誰なんだよ!? そんな酷いことさせてる奴は!?」

「アマダムだ」

晴人はきっぱりと断言した。

「アマダム?」

「ヤツは倒したはずだが、なぜかこの世界に……」

晴人の言葉は耳をつんざく爆撃の音によって遮られた。

「なっ……!」

「見つけたわよ!」

追手の艦娘たちが現れた。瑞鳳と如月だ。

「いかん。ここは退くぞ!」

橘は祥鳳や剣崎を連れてゆこうとしたが手遅れだった。

「あらあら? 何処へ行く気なの?」

退路を如月がしっかりと塞いでいた。



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