過去ログ - 文香「机の下は居心地がいいのですか……?」
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1: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/11/29(火) 18:14:18.26 ID:zMAAxITu0
文香(……私がこの事務所に入って、ずいぶんと時が経ちました)

文香(初めはまるで異世界のように感じていたこの事務所にも、すっかり馴染んでしまいました)

文香(もうひとつの家……と言っても過言ではないくらいに……)

文香(……人の多いところは……あまり得意ではないのですが……)

文香(でもここは……とても落ち着きます……)

文香(どうして……なんて疑問に思う必要すらありませんね)

文香(……不思議なものです)

文香(目を閉じれば……今でも書に囲まれた私の領域が簡単に思い出せるというのに……)

文香(それがいまや、書ではなく、たくさんの人や視線に囲まれることになるとは……)

文香(……本当に、不思議なものです)

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2: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/11/29(火) 18:15:27.43 ID:zMAAxITu0
文香(……などと、少し感傷に浸ってはみましたが本題はそこにはありません)

文香(今の私の興味は、馴染んだこの部屋の一点に向けられています)

文香(……プロデューサーさんの机の下)
以下略



3: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/11/29(火) 18:16:25.99 ID:zMAAxITu0
文香(……しかし、面白いものです)

文香(机の下……なんて、地震でもない限り潜らないものだと思っていましたが……)

文香(こうして机の下に潜む二人に違和感を覚えません……)
以下略



4: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/11/29(火) 18:18:08.33 ID:zMAAxITu0
輝子「あ……気がついた」

文香「……失礼しました。少々考えごとをしていたので……」

まゆ「考え事……ですか?」
以下略



5: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/11/29(火) 18:18:56.53 ID:zMAAxITu0
文香「ええと……それでは具体的にどこに居心地のよさを感じてるか聞いても……?」

まゆ「どこに、ですか……?」

文香「はい」
以下略



6: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/11/29(火) 18:19:30.78 ID:zMAAxITu0
文香「……ダメ、でしたか?」

まゆ「いえ……そうですね、ここが居心地がいいと感じる理由は……」

文香「……」
以下略



7: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/11/29(火) 18:21:17.31 ID:zMAAxITu0
輝子「フヒ……私も同じだ、まゆさん」

輝子「私も……最初はキノコのために……って感じだったんだ」

輝子「ここは暗くてジメジメしてて……みんな喜んでたから……」
以下略



8: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/11/29(火) 18:22:18.94 ID:zMAAxITu0
輝子「……な、なあ」

輝子「文香さんも……入ってみるか……?」

文香「……なぜでしょうか?」
以下略



9: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/11/29(火) 18:23:26.86 ID:zMAAxITu0
輝子「そ、それで……どうする……?」

文香「机の下に……ですか」

輝子「ああ……机の下は来るもの拒まず……去るもの追わず……フフ」
以下略



10: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/11/29(火) 18:24:51.77 ID:zMAAxITu0
文香「それでは……お邪魔します」

輝子「フヒ……どうぞ……」

まゆ「とはいっても、今は誰も入ってませんけど……」
以下略



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