過去ログ - 提督「安価でどんどんみんなと遊ぶ」
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5:名無しNIPPER[sage]
2016/11/30(水) 00:44:35.53 ID:yT0qpAg3o

 そして始まる式。
 二人を阻むものは何もない。ここから先はお互いの気持ちを確かめるだけ。

「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、愛することを誓いますか」

 男は女性をしっかりと見つめている。後は応えるだけ。司祭の言葉に、何一つ偽りのない心で。

「誓います」

 男のその言葉に対し、女性は口を開くことはない。いや、口を開く必要すらない。
 男も理解しているのだ。

 満面の嬉しそうな笑みは、式が喜ばしい以外にあるものだろうか。

 そのまま男は準備をしていた指輪を女性の指に。身長差があってもそれを感じさせない自然な行動。
 二人は己が心の愛しさのまま、どちらかとなく唇を合わせた。

 式場は静まり返っている。もちろん冷たいわけではなく、それは暖かな雰囲気のもの。
 指輪の宝石はその結婚式を祝福するかのように光を放っていたのだった。



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