6:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 13:49:35.68 ID:GfbqtjEo0
一般的に言えば、これは余り健常な精神的姿勢でないのだろう。それは伊58も自覚している。
しかし、鎮守府を去ったところで行く宛もない伊58にとって居場所はこの日常だけであり、このような思想が伊58に日々へと立ち向かうある種前向きな勇気を供給してくれるのならば、それを止める気は伊58にはない。
伊58にとってこの世界が地獄であることこそがやはり救済なのであった。
ある日、大本営が大規模作戦を発令した。鎮守府はそれに参与するため出撃編成を大幅に見直し、特殊な艦隊運営を行った。
その影響で伊58も普段とは違う任務を割り当てられた。といっても敵と戦うわけではなく、任務内容は燃料の回収といつもと変わらないが、出撃海域がかなり遠方のポイントにあった。
伊58は少し心が弾んだ。たとい海はどこまでいっても海だったとしても、いつもと違う場所に行くというのは僅かに伊58を楽しませた。
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