過去ログ - 探偵「化物語」【推理】 -SS速報VIP

過去ログ - 探偵「化物語」【推理】

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33:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 15:30:12.22 ID:72UI6bm6o
ひたぎ「それで、私は忍野さんに体重が戻るのかを尋ねたわ」

助手「忍野さんは何と？」

ひたぎ「戻る、という事だったわ。神様にお願いして体重を戻して欲しいとお願いすれば良いと」

以下略

34:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 15:42:50.20 ID:72UI6bm6o
暦「儀式には準備がいるから、僕達は一旦、家に戻る事になった」

ひたぎ「神様に会うのだから、体を浄めて、清潔な服に着替えてくるようにと言われたわ」

助手「……なるほど。よく聞く話ですね。ちなみに、代金とかはどうだったんですか？」

以下略

35:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 15:51:49.79 ID:72UI6bm6o
ひたぎ「それで、私は体を浄める為に家へと戻ったわ」

ひたぎ「ついでだから、そこの阿良々木君も誘ってね」

助手「はい」

以下略

36:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 15:58:55.43 ID:72UI6bm6o
暦「それで、話を戻すと、僕らは夜にまた忍野のところに行って」

ひたぎ「空き教室の一つで、儀式を行ったわ。忍野さんも神主の格好に着替えていたわね」

助手「その儀式というのは、具体的に何を？」

以下略

37:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:03:21.22 ID:72UI6bm6o
ひたぎ「忍野さんは言ったわ。その蟹に体重を元に戻してもらうよう頼むと良いと」

ひたぎ「でも、その時の私は怯えていてそれどころではなかったの」

ひたぎ「そうしたら……」

以下略

38:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:08:57.09 ID:72UI6bm6o
ひたぎ「それを助けてくれたのが忍野さんよ」

暦「そう。僕は役立たずな事にも、それを見ているだけだった」

暦「忍野はその僕には見えない巨大な蟹を掴んで」

以下略

39:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:13:04.40 ID:72UI6bm6o
ひたぎ「私は小さい頃に、大きな病気になった事があるの」

ひたぎ「それは命が助かるか助からないかの、酷い状態だったわ」

ひたぎ「その時、私の母は神様にお願いした」

以下略

40:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:16:50.90 ID:72UI6bm6o
ひたぎ「その宗教にのめり込んだ母は、多額の寄付をしたわ」

ひたぎ「そのせいで、家からはどんどんとお金が消えていった」

ひたぎ「そして、私が中学生だった時……」

以下略

41:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:22:58.10 ID:72UI6bm6o
ひたぎ「もちろん、私は抵抗したわ」

ひたぎ「それで、最悪の事態は避ける事が出来た。でも、その代わり……」

ひたぎ「私はその幹部に大怪我を負わせてしまい、そのせいで母は立場がなくなったのか、更に多額の寄付をするようになった」

以下略

42:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:28:50.34 ID:72UI6bm6o
暦「忍野の話によると、重し蟹って『思いし神』……」

暦「それが変化して『重し蟹』になったという事だった」

暦「人の想いを、重たい想いを、重さごと取ってしまう」

以下略

43:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:32:46.38 ID:72UI6bm6o
助手「……ありがとうございます。話自体はわかりました」

助手「私自身の感想を言わせてもらえれば、とても良い話だと思います」

助手「ですが、これもまた何点か確認させて下さい。私は『怪異』というものを信じない人間ですので」

以下略

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