過去ログ - 探偵「化物語」【推理】 -SS速報VIP

過去ログ - 探偵「化物語」【推理】

↓ 1- 覧 板 20

37:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:03:21.22 ID:72UI6bm6o
ひたぎ「忍野さんは言ったわ。その蟹に体重を元に戻してもらうよう頼むと良いと」

ひたぎ「でも、その時の私は怯えていてそれどころではなかったの」

ひたぎ「そうしたら……」

以下略

38:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:08:57.09 ID:72UI6bm6o
ひたぎ「それを助けてくれたのが忍野さんよ」

暦「そう。僕は役立たずな事にも、それを見ているだけだった」

暦「忍野はその僕には見えない巨大な蟹を掴んで」

以下略

39:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:13:04.40 ID:72UI6bm6o
ひたぎ「私は小さい頃に、大きな病気になった事があるの」

ひたぎ「それは命が助かるか助からないかの、酷い状態だったわ」

ひたぎ「その時、私の母は神様にお願いした」

以下略

40:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:16:50.90 ID:72UI6bm6o
ひたぎ「その宗教にのめり込んだ母は、多額の寄付をしたわ」

ひたぎ「そのせいで、家からはどんどんとお金が消えていった」

ひたぎ「そして、私が中学生だった時……」

以下略

41:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:22:58.10 ID:72UI6bm6o
ひたぎ「もちろん、私は抵抗したわ」

ひたぎ「それで、最悪の事態は避ける事が出来た。でも、その代わり……」

ひたぎ「私はその幹部に大怪我を負わせてしまい、そのせいで母は立場がなくなったのか、更に多額の寄付をするようになった」

以下略

42:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:28:50.34 ID:72UI6bm6o
暦「忍野の話によると、重し蟹って『思いし神』……」

暦「それが変化して『重し蟹』になったという事だった」

暦「人の想いを、重たい想いを、重さごと取ってしまう」

以下略

43:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 16:32:46.38 ID:72UI6bm6o
助手「……ありがとうございます。話自体はわかりました」

助手「私自身の感想を言わせてもらえれば、とても良い話だと思います」

助手「ですが、これもまた何点か確認させて下さい。私は『怪異』というものを信じない人間ですので」

以下略

44:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 17:05:18.44 ID:72UI6bm6o
助手「まず、気になったのは、『重し蟹』が本当に存在しているのか、という点です」

助手「常識で考えれば、『重し蟹』なんてものは存在しませんし、『見えない何か』に掴まれて体が宙に浮くなんて事は有り得ません」

助手「誰かが戦場ヶ原さんの体を掴んで持ち上げ、壁に押し付けたと考えるのが自然です」

以下略

45:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 17:30:11.11 ID:72UI6bm6o
助手「では、また戦場ヶ原さんにお聞きします。あなたは『重し蟹』に掴まれて体を宙に持ち上げられた。これは事実ですか？」

ひたぎ「ええ。事実です。私は『重し蟹』に掴まれて体を宙に持ち上げられました」

助手「ところが、それは阿良々木さんには見えず、阿良々木さんから見たら戦場ヶ原さんの体がいきなり宙に浮かび上がったように見えた。これは事実ですか？」

以下略

46:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 17:47:12.48 ID:72UI6bm6o
助手「となると、戦場ヶ原さんは自分でそういう状態になったという事ではなくなりますね……」

助手「それなら、『誰か』が戦場ヶ原さんの体を持ち上げた、という事になりますが……」

ひたぎ「ええ。重し蟹にです」

以下略

47:名無しNIPPER[saga]
2016/12/04(日) 17:48:54.36 ID:72UI6bm6o

第三の謎

『重し蟹（怪異）の存在』

以下略

145Res/98.64 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ