過去ログ - 女「好きだよって…それだけ」男「そっか」
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1:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:35:45.97 ID:byq5W9Mg0
恋をした。

好きだった。

それはもう何年か前の話。

私が恋をした彼は不思議だった。

そこにいるようでいないような、

どことなく哀しげな雰囲気で、

またあるいは貴族のように気高く、

ときどき天使のようにふわっとしていた。

彼の持つ世界観がそうさせていたのだろう。

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2:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:37:13.86 ID:byq5W9Mgo
私はそんなことはなく、

ただただ平々凡々とした、

お世辞にも多いとは言えない数の友人と
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:39:44.98 ID:byq5W9Mgo
女「ねぇ、男くん…」

男「あれ?どうしたの女さん、めずらしいね」

女「あの…文化祭の係一緒になったじゃない?」
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:42:37.33 ID:byq5W9Mgo
>>3 最後の女の台詞、美術じゃなくて美術室です。すみません


集中しているときの彼はとても素敵で、

以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:44:12.73 ID:byq5W9Mgo
男「ふぅ…」

女「あれ?終わったの?」

男「一応ね。女さんは?」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:45:27.54 ID:byq5W9Mgo
女「おまたせ…」

男「ううん、女さんが一生懸命絵を描いてるのを見てたからあっという間だったよ。すごいね、あんな上手な絵を描けるなんて」

女「う…そんなこと…あ、ありがと……」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:46:23.14 ID:byq5W9Mgo
男「んーとこれどうするの?」

女「美術の授業の時みたいに乾くまであそこの金網の棚に…」

男「なるほど…えっとここでいいかな?」
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:47:24.84 ID:byq5W9Mgo
男「女さん今日はありがとね、なんか付き合わせちゃって」

女「ううん、私も見たいものがあったから良いの」

男「そうだったんだ?なら良かったんだけど…じゃあまた明日」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:49:22.15 ID:byq5W9Mgo
男「あ、女さんおはよう」

女「あ、お、おはよう」

男「もう乾いてるかな?」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:51:20.83 ID:byq5W9Mgo
女「あ、よかったちゃんと乾いてるね」

男「お〜すごい。女さん本当に絵うまいね。すごいと思う」

女「ありがと…じゃあこれ教室に持って帰ろう?」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:52:40.43 ID:byq5W9Mgo
好き、好き、大好き。

そんな感情がどんどんと私の心に積もっていった。

拒絶されるのが怖いから、拒絶されるぐらいなら、
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:53:31.50 ID:byq5W9Mgo
女「あのさ…、よかったら文化祭当日、一緒に回らない?」

男「えっ、うーん…いいよ。でもどうして?」

女「あっ…その…えぁ…男くんがんばってくれたからお礼がしたいなって…」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:54:39.87 ID:byq5W9Mgo
文化祭までの2日間。

当日までどうしたら良いのか分からず、

男くんとも挨拶ぐらいしかせずに過ぎてしまった。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:55:12.86 ID:byq5W9Mgo
バカ、私と男くんじゃ釣り合わないじゃない。

拒絶されるのだって怖いじゃない。

だからこの気持ちはどこかに沈めて、
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:55:59.19 ID:byq5W9Mgo
恋をした。


大好きなの。

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:56:33.03 ID:byq5W9Mgo
決めた。伝えよう。

それで終わり。

断られて終わり。
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:57:19.08 ID:byq5W9Mgo
夜明けはすぐそこだった。


18:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:58:06.34 ID:byq5W9Mgo
朝。ほとんど寝ていないのに不思議と眠くはなかった。

いつもは意識をしないようなことに気づく。

雲ひとつない青空。
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:59:27.36 ID:byq5W9Mgo
朝食はさすがに食べられず

いつもよりすっぱいオレンジジュースだけを飲んで、

深呼吸をして家のドアを開けた。
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:59:57.66 ID:byq5W9Mgo
女「ふぅ…」

男「あっ!女さんおはよう!」

女「あっ…おはよう」
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2016/12/03(土) 17:15:36.50 ID:KXg2tFGwo
男「ふぅ〜…あっ、じゃあ女さん次お願いね」

女「う、うん…」


以下略



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