過去ログ - 晶葉「不老不死に興味はあるか?」
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23: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/12/05(月) 00:12:43.67 ID:Pe7UNhNX0
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晶葉「戻ったぞ」
ちひろ「お帰りなさい、晶葉ちゃん」
ちひろ「何か怪しんでいましたか?」
晶葉「いや、何も」
ちひろ「そうですか」
晶葉「……」
ちひろ「……残念でしたね」
晶葉「……ああ。プロデューサーなら一緒に来てくれると思ったが……」
晶葉「……」
ちひろ「……でも、嘘ってことにしてよかったんですか?」
ちひろ「いずれバレると思いますけど」
晶葉「……人間は脆くて弱いんだ」
ちひろ「?」
晶葉「自分の予想外のことが起こったとき……なんとか自分の想定できる範囲に解釈しようとする。それが人間だ」
晶葉「オカルトを科学で否定するようにな」
ちひろ「……」
晶葉「だからプロデューサーはあんなにもドッキリという言葉を簡単に受け入れて納得した」
晶葉「……こんなにも怪しいことだらけなのに」
晶葉「関係者以外立ち入り禁止と書かれた看板を超え、数多の扉を横目にずっと歩き、最後に隠し扉へと入る」
晶葉「そうして入った部屋は薄暗く、だだっ広く、わけのわからない機械がたくさん置いてあり……そして、『池袋晶葉』がいる」
晶葉「これら全てをたかがドッキリのために作るはずないだろうに」
晶葉「……だが、それについて深く考えることは怖い……自分の予想の範囲を超えてしまう」
晶葉「だから考えない……何も怪しまなかったんだ、プロデューサーは」
晶葉「人間は脆くて、弱い」
ちひろ「……そうみたいですね」
ちひろ「そして、晶葉ちゃんも」
晶葉「……ああ」
晶葉「否定されると怖くなって冗談だと嘘をつくくらいには、脆くて弱い人間だ」
晶葉「……」
ちひろ「……」
晶葉「……いずれ、なんとかなるだろう」
晶葉「今は続きをしよう……不老不死を望むアイドルはまだまだいるのだから」
ちひろ「……ええ」
おしまい
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