162: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/23(金) 23:39:28.27 ID:98IHJeJGO
皆が散り散りになる中、卯月は当てもなく彷徨っていた。
ただ、暴走は止まった。
今は身体の疲れもなく、体調もすこぶる良い。
ただそうなると、様々な疑問が浮かぶ。
自分はどうやってあそこに辿り着いたのか。
衣食住はどうしていたのか。
あの敷き詰められた花は何だったのか。
「…」
だがそれよりも彼女の頭の中は、友人らの安否でいっぱいだった。
「…!」
次第に、歩行速度が上がっていく。
胸騒ぎがするわけではないが、側に誰もいないというのは、変に危機感を増幅させる。
「みんな…!」
元来心配性な彼女に、今の状況はあまりにも厳しいものだった。
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