198: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/25(日) 20:46:35.06 ID:W711z8WcO
おそるおそる、彼女らの背後に目を向ける。
「…」
そこに、「彼女」はいた。
「…」
今までとは違う、姿となって。
「…卯月…ちゃん…?」
全身が金の、重厚感溢れる鎧。
王のような冠を携えた、兜。
身に纏うオーラは、黒。
そして、手に持った今までよりも遥かに巨大な剣。
「…」
そして、目を開ける。
光を失ったどころか、それは最早人間の目ではない。
白と黒が反転し、そして血走っている。
「…そんな…」
にやり、と歯をむき出しにして笑うそれは、いつもの彼女とは程遠い。
これはもう、暴走ではない。
完全に力に飲まれた、別人。
「そんな…」
「卯月…」
「…しまむー…」
恐れていたこと。
それが現実となった今、美嘉達はその場にへたり込むしかない。
そして、もう一つ。
「…!…うあ…うあああああああ!!!」
「!?美嘉姉…?」
「!?」
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