31: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 22:40:34.99 ID:+F7bQ51XO
…。
「そう…だったんだ…」
「…はい」
あれから少し歩き、何処かは相変わらず分からないが、誰にも会うことなく山を降りた。
近くには川があり、あまりしたくはなかったが、そこの水を掬って、口にした。
「…」
川の水でも、飢えていたからか流石に美味く感じた。
そう感じるのは、あまり好ましくはなかったが。
「服、洗おっか…」
「…」
卯月の話の途中ではあったが、今この格好で誰かに会うのもどうかと思い、川で洗うことにした。
「…村の人達、優しかったんだね」
「…はい」
聞いた分ではあるが、やはりここは自分の居た世界ではない、と思う。
あまりに現実離れした、漫画の世界のような話。
しかし、今は信じるしかない。
「…」
何故か、やけに落ち着いている。
そんな自分が、ほんの少しだけ怖くなったが。
「…」
ユニットの、とはいえ自分はリーダーを任された。
ならば、自分がしっかりしなければ。
そう、心に決めた未央だった。
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