41: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 22:54:28.70 ID:+F7bQ51XO
…。
何かが、せり上がってきている。
抵抗すること無く、吐く。
恐らく、血だろう。
…。
腹部の傷を、目を下にやり、見る。
細部までは見えないが、どう考えても助かる傷ではない。
卯月が必死に押さえようとしているが、溢れ出す血液を止めるにはあまりにも頼りないものだった。
だが、血液がここまで流れたせいか、痛みは消えた。
というより、感覚すら無くなった。
視界もぼやけている。
これが、死ぬということなのか。
ならば、卯月に一言、言わなければならない。
彼女の目は今、悲しみに満ちている。
その悲しみを、少しでも和らげなければ。
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