過去ログ - 真・恋姫無双【凡将伝Re】２ -SS速報VIP

過去ログ - 真・恋姫無双【凡将伝Re】２

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937:赤ペン[sage saga]
2018/03/10(土) 11:18:24.92 ID:YvUxo/4h0
うーん、それじゃ書きなぐるけど、落書きみたいなものだからパクルときは清書してね。あと民明っぽい物であることも忘れずに

【母流龍九商会】最初に筆者はこの名前を聞いて【ぼったくる】と聞き間違えた。何故わざわざこのような名前を付けたのかについて、当時の資料と共に筆者の考察を述べたいと思う。
当時の中国では商人は賤業とされ、軽んじられていた。同時に商人たちもまた自分たちを蔑視していた権力者に対して思うところがあったであろうことは想像に難くない
その時代に一大事業として台頭したのが母流龍九商会である。しかもこれは当時四世三公を輩出した袁家の筆頭４家であった紀家の【怨将軍】、【農徳新書の著者】として若くしてその名を知られた紀霊の発案によるものであった。
(作者注・怨将軍と呼ばれるのは商会を立ち上げた後という説もあるが、彼が従軍して最初にしたことが当時の上司、先輩全員を素手で叩きのめしたと言う資料もあるため、既に相当の益荒男だったことは確かである)
そのネームバリューも合わせて上流階級の人々は多少割高だったとしても母流龍九商会の製品を買ったであろう、紀家及び袁家とつながりを持てるならば必要経費と割り切る、それほどに当時の袁家は圧倒的な財力を有していた。当時の制度にあった売官を買い占められただろうなどと言う荒唐無稽な冗談も流行ったらしい

逆に一般庶民から商人になった人からすればその大きな後ろ盾は物理的にも経済的にも太刀打ちできるものではなく、本来であれば服従して傘下に降るか商会の手の届かない地域へ逃げるかの二者択一だっただろう。
事実当時の南皮の個人商店の多くは商会に組み込まれ、そうでないものはそのほとんどが店をたたんでいる。しかし、その後１０年ほどが経過すると母流龍九から独立したり、あるいはまったく新しい商会を設立したものもいたりする。その際に妨害したりせず、むしろ開業資金を貸し付けたり、商売相手として積極的に取引したりと驚くほど商売敵の台頭を良しとしている
(作者注・資料の編集者が当時の権力者側なのである程度は誇張表現もあると思われるが、事実として現在の大手企業の一部は当時母流龍九商会から独立した商店であり、当時の母流龍九商会との取引をした出納帳も現存していることから独立を禁止したりはしなかったようだ)

さて、そんな母流龍九商会が何故このような名前を付けたかについては諸説あるが、彼らの誠実な、時には明らかに自分たちが損しかしないような取引(有名なものとして当時天災によって飢饉に喘いでいた江南への復興支援などがある)とは真逆の【ぼったくり】を髣髴とさせるこの名称は【母流龍九】が１歩間違えれば【ぼったくる】になるぞ、という自分たちへの戒めと警告だと筆者は考える。
当時の商人を下に見る風潮から、後ろ盾を持った母流龍九商会はいくらでもぼったくることが可能であり、だからこそそうならないようにという思いからこの名を付けたのではないだろうか

民明書房・商会大全中国編～名は体を表す～より

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