6: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2016/12/07(水) 21:11:09.57 ID:Q/KsUm3o0
階段ですっ転んで天国行きなんていう間抜けな事態にはなっていないようで、まずは胸を撫で下ろした。
しかし、とはいえ一週間だ。
何が何やらわからないが、幸子にも事務所にも迷惑をかけているだろうし、まずは連絡を入れなければな。
電話帳から幸子の連絡先を選択し、スマホを耳元へやる。
コールの間、ぼんやりと壁を眺めると、そこにA2サイズほどの、幸子のポスターが貼られていた。
スポットライトに照らされ、ステージ上で目映く輝く表情は、まさしく俺と幸子の目指したアイドルそのもの。
自然と口元が緩むのを感じるが、しかしそんなポスターを製作した覚えはない。
そもそも幸子はまだ、ステージに立った経験すらなかった。
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