過去ログ - 最後の最期
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2:恋花ありす
2016/12/08(木) 17:51:52.22 ID:SrxhhSMD0
チュンチュン…

いつものように小鳥の鳴く声で目をさます。僕にはとても似合わないすがすがしい朝。すっきりと晴れた空に太陽の柔らかな光が差し込む。 僕の汚れきった心とは裏腹に、輝く光が少し恨めしい。

スッ スッ スッ

静かに歩くと、洗面所の方へ向かった。パシャパシャと音をたて冷たい水で顔を洗う。そして、タオルで水を拭き取り、大雑把に洗濯かごに入れた。

クローゼットをあけ、いつもの制服を取りだし、なれた手つきで着替えていく。

「ん?あれ?」

ネクタイがない。いつも制服と一緒にかけてあるはずなのに。

「ったく…あ」

無意識のうちにネクタイをちゃんとしめていた。身に付けていたのに、気づかなかった。

「はぁ…」

めんどくさそうにキッチンへ向かい、冷蔵庫のなかから卵と牛乳、ミニトマトを取りだし、キッチンの引き出しのなかからフライパンと、別の棚にあったパンを目の前においた。

カチャ カチャ カチャ カチャ

卵と牛乳を混ぜ、そこに四つにきったパンをいれ、染み込ませた。

ピッ ピッ

キッチンのボタンを押し、火をつけた。フライパンをおき、油をしいて、パンをやきはじめた。



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