過去ログ - なるべく健全な催眠セラピー鎮守府
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1: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 22:29:45.03 ID:QF0Q0BBu0

『――では、よろしく頼むよ。なるべく早くな』

提督「可能な限り善処いたします。はい、はい……それでは」

提督「……ふぅ」

夕張「随分張り詰めてましたね。誰からの電話だったんです?」

提督「雲の上に住んでいらっしゃるお偉いさんからだよ」

夕張「って事は……待ちに待ってた開院、いよいよ今日からですか」

提督「そういう事だね。この鎮守府型医療施設が一体どれだけの成果を出せるのか、腕の見せ所だ」

夕張「……そういえば、人前で貴方の事は何て呼べばいいのかしら?先生?お医者様?」

提督「提督、でいいよ。ここではそういう設定だからね。夕張さんには秘書艦の役割をしてもらう事になる」

夕張「承知しました、提督!これからよろしくね!」

提督「こちらこそよろしく頼むよ。私達二人の力で、一人でも多くの患者さんの心を助けよう」

夕張「はい!」

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2: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 22:35:13.99 ID:QF0Q0BBu0

――処置室――

夕張「提督!機材の点検終わりました!」

以下略



3: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 22:36:55.08 ID:QF0Q0BBu0

提督「OK。次は、軽く目をつぶってみようか」

夕張「へぇ……目の前で五円玉ゆらゆら〜とかしないんですね」

以下略



4: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 22:38:21.26 ID:QF0Q0BBu0

夕張(あれ……?何か、いい匂いがする)

提督「アロマキャンドルだよ。単なる雰囲気づくりの一環だから、気にしないで」

以下略



5: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 22:40:01.51 ID:QF0Q0BBu0

提督「もっともっと。香りを全部吸い取るくらい深ーく、深ーく……」

夕張(この匂い……いっぱい……)

以下略



6: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 22:42:59.49 ID:QF0Q0BBu0

提督「口から吐いてー……」

夕張「はぁー……」

以下略



7: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 22:43:39.12 ID:QF0Q0BBu0

夕張「……」

夕張「はぁー……」

以下略



8: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 22:51:48.93 ID:QF0Q0BBu0

夕張(……)

提督「それじゃあ、一つ下にいこう。下りの階段をイメージしてみて」

以下略



9:名無しNIPPER[sage]
2016/12/08(木) 22:55:56.77 ID:DeBt5PGe0
ガチの催眠療法やんけ…


10: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 22:57:26.07 ID:QF0Q0BBu0

提督「一段目」

夕張(一段目……)

以下略



11: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 22:59:11.65 ID:QF0Q0BBu0

提督「五十段目。ここが夕張さんの一番深い所だね」

夕張(五十段目……いちばん、ふかい……)

以下略



12: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 23:00:40.03 ID:QF0Q0BBu0

提督「そうか、よかった。これから先も、夕張さんは嫌な気持ちになったらすぐに言っていいからね」

夕張「……うん」

以下略



13: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 23:01:48.57 ID:QF0Q0BBu0

提督「さぁ、この懐中時計を見て」

夕張「……?」

以下略



14: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 23:03:44.42 ID:QF0Q0BBu0

提督「OK。さぁ目を開けて、もう一度時計を見てみよう。何時かな?」

夕張「……くじ、にじゅっぷん……」

以下略



15: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 23:07:02.18 ID:QF0Q0BBu0

提督「この部屋の時間は止まっている。だから、ここでは時間を気にする必要はない」

提督「夕張さんがもういいって思うまで、どれだけでも長く居られるんだ」

以下略



16: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 23:07:54.58 ID:QF0Q0BBu0

提督「さぁ、ゆっくりと呼吸をして……」

夕張「……」

以下略



17: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 23:09:24.55 ID:QF0Q0BBu0

提督「吸うたびにリラックスして、体にいい匂いが広がって……」

夕張「……」

以下略



18: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 23:12:34.27 ID:QF0Q0BBu0

提督「どんどん気持ちよくなって、それと一緒に瞼が落ちてくる……我慢できなくなったら、無理せずそのまま目を閉じていいからね……」

提督「さぁ、体いっぱいに吸って」

以下略



19: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 23:17:18.02 ID:QF0Q0BBu0

提督「さぁ、今度は思いっきり吸ってー」

夕張「…………………………………………………………」

以下略



20: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 23:18:42.07 ID:QF0Q0BBu0

提督「じゃあ、ゆっくり吐いてー……」

夕張「ふぅー……」

以下略



21: ◆yi9..zIGoIZw[saga]
2016/12/08(木) 23:20:12.50 ID:QF0Q0BBu0

提督「まずは肩。はい、ぎゅー……抜ける、抜ける、絞られて抜けていく……力ももっと抜ける……」

夕張「…………ふぅ……」

以下略



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