12: ◆1aBMjONGbo[saga]
2016/12/20(火) 00:34:54.48 ID:xAnIrU68O
人類は悪魔に慌てふためいた。
どうにかできないものかと策を講じた。
第一に公安による制圧を試みた。
しかし、悪魔1匹に一個小隊が壊滅させられるほどに、戦力差はあった。どう考えても人類の数は減るだけだった。
第二に、戦車や遠隔狙撃による攻撃を試みた。しかしそれもまた、悪魔の強靭な腕によりぐしゃぐしゃに破壊され、狙撃した弾が悪魔の体を貫通しても知ったことはないと歩みを進めていた。
どう考えてもコストの無駄だった。
人類は救世主を待ちわびた。奇跡を、勝利の女神を待ちわびた。
────しかし、そんなものは現れなかった。
当然だろう。英雄というものは事の後に現れる、いや、祭り上げられ、創られるものだ。
政府も公安も悪魔をのさばらせておくことに並々ならぬ危機感を感じつつも、どうしようもない、というのが現状だった。
そんな中、立ち上がったのは科学者だった。
医学や情報技術、脳科学の髄を結集して作り上げられたそれは、
────小さな小さなその集積回路は、
『バトルチップ』と呼ばれた。
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