過去ログ - 梨子「ほ、本当にこのメンバーなの…?」
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18:名無しNIPPER[saga]
2016/12/10(土) 17:24:16.67 ID:BXGYt2+O0

梨子の表情もだんだんと柔らかく、鞠莉の語調もだんだんと明るく、自分の目線もだんだんと上を向いていた。

気をよくしたのか、鞠莉が元気に手を挙げる。

鞠莉「はいはい、じゃあ…『逃がさない』とか!」

梨子「さ、最初から大胆だね…。善子ちゃんは?」

善子「え、えっと、えーっと、真紅の――じゃなくて、『想い』とか?」

鞠莉「Oh!ピュアガールね!」

善子「や、やめてよ…。梨子さんはどうなの?」

梨子「え、私!?私は…『運命』、とか?」

鞠莉「ロマンティーック!」

梨子「ひゃ、も、もう…!」

ぽつぽつと、白い文字が埋まっていく。

恋にかかわる話だからだろうか。

だんだんと皆のテンションも上がってきて、意見が出るスピードも早くなって。

自分で黒板に言葉を書いてみたり、
際どいワードにはピンク色のチョークで色をつけて歓声を上げてみたり。

我ながら単純だななんて、少し浮ついた気持ちで考えていた。

やっぱり、変な提案はしなくて正解だったんだ。

きっと、恋とか、運命とか、想いとか、そういう「アイドルらしい」歌をつくって、3人で歌って。

それが最善だったんだと、納得がいった。

これで、私たちも大丈夫かな。

少しだけ軽くなった身体を動かし、黒板に字を書いた。

ただ、梨子が時折悩むような、寂しいような表情を見せていたのが気になった。


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