過去ログ - 【FGO】マシュ「二人で分け合いましょう、先輩」
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10:名無しNIPPER
2016/12/12(月) 08:01:34.47 ID:kPPq99600
「先輩、私、いつだって戦うことが怖いです。戦って死ぬことが、怖いです」
「うん。俺も、怖い。いつだって怖い……いつだって、逃げ出したいのを必死に堪えて、抑えてる。いつも皆を励ますようなこと言ってるけど、本当は自分に言ってるんだ」
「私達は一人ではありません。だから……二人で分け合いましょう。怖いこと、辛いこと、嫌なこと。一人で抱えることが苦しくても、二人でなら、きっと大丈夫です」
「うん……うん」
先輩が腕を私の背に回してくれた。
以下略



11:名無しNIPPER
2016/12/12(月) 08:02:08.42 ID:kPPq99600
「一人じゃないんです、先輩。私がここにいます。マシュ・キリエライトが、ここにいます」
「うん、分かるよ。マシュはここにいる。俺も、ここにいる」
「はい。私達は今、二人でここにいます」
ふふふ、と先輩の笑い声が聞こえた。
……いつも通りの、明るい調子で。
以下略



12:名無しNIPPER
2016/12/12(月) 08:02:57.42 ID:kPPq99600
「でも、どうせ分け合うなら嫌なことだけじゃなくてさ、良いことも分け合いたいな。そしたらきっと……少しだけ、幸せな気分になれると思うから」
「はい、そうですね。このような状況だからこそ、幸せは分かち合わないといけません」
幸せ。
私の幸せ、それは。
「先輩、早速ですが、私の幸せをおすそ分けしてもいいですか?」
以下略



13:名無しNIPPER
2016/12/12(月) 08:04:16.32 ID:kPPq99600
「あー、笑わないでよ」
先輩が口を尖らせる。
それでは、答え合わせ。
再び先輩の背に手を伸ばし、ぎゅっとその身体を引き寄せる。
「先輩の身体は、大きくて暖かくて……今、私。とても、幸せです」
以下略



14:名無しNIPPER
2016/12/12(月) 08:05:38.12 ID:kPPq99600
「先輩、私――」
何を言おうと思ったでもなく、勝手に口が開いて言葉が飛び出た、その時。
「今だっ、主殿! ここが勝負どころよなぁ!」
……えっ?
私の声ではない。
以下略



15:名無しNIPPER
2016/12/12(月) 08:06:37.31 ID:kPPq99600
小次郎さんの出現から消失まで、私は呆然として事態を見つめることしかできなかった。
私はあの時、何と言って、何をしようとしたのだろう?
いくら考えても、答えが出ない。
だけど、あの人の所為で、なんだか幸せを逃したような、そんな気がした。
……私はあの時、何と言って、何をしようとしたのだろう。
以下略



16:名無しNIPPER
2016/12/12(月) 08:08:38.85 ID:kPPq99600
おわりです
読んでくださった方がおられましたらありがとうございます



17:名無しNIPPER[sage]
2016/12/12(月) 09:16:45.30 ID:jPUhyQp9o


でも最後までぐだ達はラフムが人間から変異もするっての知らないのにその話があるのはどうかと


18:名無しNIPPER[sage]
2016/12/12(月) 09:17:47.20 ID:0lHtweKHO
おつおつ



19:名無しNIPPER[sage]
2016/12/12(月) 10:00:19.97 ID:qT0vi4MdO
Rで小次郎が出ない分岐をはよ


20:名無しNIPPER[sage]
2016/12/12(月) 12:24:20.92 ID:1jjOVOzBO
>>17
ぐだは薄々勘付いてたぞ


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