過去ログ - 【FGO】マシュ「二人で分け合いましょう、先輩」
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6:名無しNIPPER
2016/12/12(月) 07:56:31.90 ID:kPPq99600
「……先輩」
ベッドの傍らまで進み、声を掛ける。
「先輩、顔を……顔を、見せて頂けませんか?」
「……ちょっと待って。今は駄目」
それは、私が聞いたことの無い、消え入りそうな声だった。
「分かりました。それでは、待たせていただきます」
ベッドの上に腰を下ろす。
止められるかとも思ったが、先輩は何も言わない。
……再び、沈黙。
ただ先輩を見つめ、ジッと待つ。
五分だろうか、十分だろうか、もっと長いかもしれない。
時間が流れ、そして先輩はフッと声を漏らし、肩を揺らした。
「……我慢強いね、マシュは」
「はい。私はシールダーのサーヴァントですから」
私は、誰かを守る力を持つシールダーのサーヴァントであることを誇りに思っている。
でも……例えシールダーでなかったとしても、いや。
サーヴァントでなかったとしても、先輩を守りたい。
力になりたい。
私は、先輩の。


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