過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「静かに待つ身に憧れて」 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「静かに待つ身に憧れて」

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32: ◆vEK.90JfeU[saga]
2016/12/12(月) 19:26:17.55 ID:mVx7yfkTo
京太郎「……あれ、珍しいな。」

四月の終わり。
学校生活にも慣れてきた（と、言うより慣れざるを得なかった）頃。
半日授業を終えて、家に戻ってみれば。

以下略

33: ◆vEK.90JfeU[saga]
2016/12/12(月) 19:31:24.36 ID:mVx7yfkTo
京太郎「……。」

働いている旅館、というのは実は此処からかなり近い。
ただ、働いている仕事場は、子供の遊び場では決して無い。
用も無ければ近付いて欲しくない、と言ったことは時折漏らしていた。

以下略

34: ◆vEK.90JfeU[saga]
2016/12/12(月) 19:37:05.99 ID:mVx7yfkTo

家を出て、今の俺の足で大体20分も歩いただろうか。
松実館、と書かれたしっかりとした。
ある意味では歴史のある、ある意味ではやや地味な旅館が視界に入る。

以下略

35: ◆vEK.90JfeU[saga]
2016/12/12(月) 19:41:06.68 ID:mVx7yfkTo

？？「……子供？」

戸を開けてでてきたのは。
父さんくらいだろうか、綺麗な白い服を着た男の人。

以下略

36: ◆vEK.90JfeU[saga]
2016/12/12(月) 19:47:19.94 ID:mVx7yfkTo

祖父「……京太郎？」

少しばかり待った後。
ひょっこりと、先程のおじさんと同じような服を着たおじいちゃんが扉から顔を出した。

以下略

37: ◆vEK.90JfeU[saga]
2016/12/12(月) 19:53:43.73 ID:mVx7yfkTo

京太郎「（いつもより、喋れたなぁ……。）」

こうして、ずっと暮らしていて気付いたこと。
無口でなく、おじいちゃんは照れ屋だったこと。

以下略

38: ◆vEK.90JfeU[saga]
2016/12/12(月) 19:59:17.14 ID:mVx7yfkTo

京太郎「（……脱がす？）」

その声の方を向いてみると。
何やら、こそこそと相談をしている二人の男子。

以下略

39: ◆vEK.90JfeU[saga]
2016/12/12(月) 20:03:23.73 ID:mVx7yfkTo

――――関わらなくても良い。
そんな考えが浮かばなかった、とは言わない。
ただ、なんとなく。
そう、なんとなくそんなことをさせるのが恥ずかしかった。

以下略

40: ◆vEK.90JfeU[saga]
2016/12/12(月) 20:08:53.29 ID:mVx7yfkTo

A「……誰だお前。」

京太郎「こないだ転校してきた須賀京太郎。　で、何やってんだ？」

以下略

41: ◆vEK.90JfeU[saga]
2016/12/12(月) 20:13:08.33 ID:mVx7yfkTo

京太郎「おっと」　ﾋﾗﾘ

正直に受ける理由もない。
少しだけ離れた場所からのパンチだから、少し横に避けるだけで簡単に避けられた。

以下略

42: ◆vEK.90JfeU[saga]
2016/12/12(月) 20:18:36.89 ID:mVx7yfkTo

其処に残ったのは、俺と変人さん。
その変人さんは特に動くこともなく、俺を見ているような気がした。

京太郎「……えーと、お邪魔でした？」

以下略

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