過去ログ - 【ガルパン】ダージリン「一年前黒森峰で何があったのか」
1- 20
2: ◆45SR4r0flud5[saga sage]
2016/12/13(火) 09:24:18.63 ID:e1kPffG0O
まほ「何をどう調べたかは知らないが、ダージリン、あなたのことだから概ね正解に辿り着いているだろう。結論から言おう」

まほ「みほは転校する必要はなかったし、大洗の廃校が撤回されたことで黒森峰も西住流も少し困ったことになった」

ダージリン「.....まず、みほさんが大洗に行くことになった経緯から伺ってもよろしいかしら?」
以下略



3: ◆45SR4r0flud5[saga sage]
2016/12/13(火) 09:34:03.27 ID:e1kPffG0O
まほ「去年の決勝で何があったか、について齟齬は起きていないだろう。不幸な事故で川に転落した選手を助けるため、みほはフラッグ車を飛び出し、結果、黒森峰は試合に負けただけでなく、10連覇という偉業を逃してしまった」

まほ「全員、落胆した。勝てない試合ではなかった。いや、勝利が目前に見えている状況での敗北だったことが余計に悔しさを感じさせただろう。わたしも生まれて初めて自分の負けを認められないどころか、嗚咽を抑えきれなかった」

まほ「試合直後、泣きながらみほに詰め寄る三年生を見てもそれを止めることすらできなかったよ。あぁ、確かに三年の先輩方はみほに対して怒っていた」
以下略



4: ◆45SR4r0flud5[saga sage]
2016/12/13(火) 09:40:23.32 ID:e1kPffG0O
沙織「えぇっ?それっておかしくない?」

優花里「先輩方は最後の大会の勝利を逃したことに怒っていたんですよね?」

小梅「いえ、違うんです。そもそもそこがややこしいところなんですけど....」
以下略



5: ◆45SR4r0flud5[saga sage]
2016/12/13(火) 09:47:52.99 ID:e1kPffG0O
ダージリン「『明白な事実ほど誤られやすいことはない』」

まほ「二次災害のリスクを考えれば、とてもみほの行動を褒められはしなかった。皆同じ気持ちだったと思う。負けた悔しさが消えた後は、危ないことをするなという憤りが残っていたよ」

ダージリン「.....わたくしも、もし同じことをされれば叱責するでしょうね」
以下略



6: ◆45SR4r0flud5[saga sage]
2016/12/13(火) 09:56:20.75 ID:e1kPffG0O
まほ「まず、大人達だ。学校の理事や経営に関わる人間はみほを責めた。敗戦の戦犯に仕立て上げたんだよ。自分が得られるはずだった栄光をフイにした怒りをぶつけたんだ」

まほ「これ自体は、簡単に抑えられた。わたし自身が直接大人達に自分達がどれほど恥ずかしいことをしているのかを教えてやった。西住流の名前まで持ち出してな」

まほ「しかし、だ。予想もしなかった場所から攻撃を受けることになった」
以下略



7: ◆45SR4r0flud5[saga sage]
2016/12/13(火) 10:10:20.31 ID:e1kPffG0O
まほ「三年生の愚痴が誤解されてわたしの同級生に広まったんだ。『三年生はみほが戦車から離れたせいで負けたことに怒っている』と」

まほ「最初は耳を疑った。次に三年生を問いただした。そして誤解が生まれていることに気づいて事態の収拾にかかった。だが遅かったよ」

まほ「大人達と一戦を交えたせいで、学校の雰囲気は殺伐としていた。生贄を見つけた生徒達はこぞってみほを責め立て、陰口を叩き、ありもしない噂を流した」
以下略



8: ◆45SR4r0flud5[saga sage]
2016/12/13(火) 10:18:43.61 ID:e1kPffG0O
小梅「その時のみほさんは本当に見ていられないほどかわいそうで....うつむきがちで、憔悴しきっていました」

小梅「ただ、みほさんを責めているのはほとんど二年生の人達でしたから、一年生や三年生にみほさんを悪くいう人はいなかったんです。それでも、なんて声をかければいいかわからず、みんな腫れ物を扱うようになって、わたしも勇気が出ませんでした」

小梅「そうして、みほさんは黒森峰で完全に孤立しました」
以下略



9: ◆45SR4r0flud5[saga sage]
2016/12/13(火) 10:26:25.05 ID:e1kPffG0O
まほ「とにかく、みほには味方がいなかった。そんな状況でとどめを刺したのは、やはりわたしとお母様だと思う」

ダージリン「......」

まほ「あの試合の敗因、あれはみほがフラッグ車を離れたことでなく、あの場にいた全員が混乱して動けなかったことだ」
以下略



10: ◆45SR4r0flud5[sage saga]
2016/12/13(火) 10:33:31.28 ID:e1kPffG0O
まほ「ボタンのかけ違いに気づけないまま時は流れてしまった」

まほ「みほは戦車に乗れなくなっていた」

まほ「みほは戦車が好きだった。西住流のやり方に疑問を持っていても、戦車道で仲間と競い助け合う喜びを知っていた。それでも、みほは些細なすれ違いからもうどうすることもできないほど離れたところに行ってしまっていた」
以下略



11: ◆45SR4r0flud5[saga sage]
2016/12/13(火) 10:42:04.25 ID:e1kPffG0O
まほ「みほが戦車道を離れるには、黒森峰から一度出る必要があった。.....最初は、黒森峰にそのまま残して徐々に回復を待つつもりだったようだけど」

まほ「お母様は統廃合計画の中で一年以内に廃校、廃艦となる船を探し、その中でさらに戦車道のない学校を探してみほに教えた」

まほ「それが大洗女子だ」
以下略



12: ◆45SR4r0flud5[saga sage]
2016/12/13(火) 10:49:23.59 ID:e1kPffG0O
まほ「かくして、みほは大洗女子に入校し、今に至る。だな」

まほ「もっとも、みほが早々に復帰して戦車道を続けているばかりか、廃校の危機を救ってしまったのは想定外だった。ままならないものだな」

ダージリン「随分と嬉しそうね」
以下略



25Res/15.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice