過去ログ - フレデリカ「怪談ごっこ、その1」
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13: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/12/13(火) 15:39:33.80 ID:Y7jwP/KDO


こういった場合、誰かに相談したいものですが…一人、うってつけの人物がいますね。
彼女なら、あるいは。
この本について、何か分かるかもしれません。


「…と、いう訳です。何か、こう言ったものはご存知ありませんか?」


「せめて、その…と、いう訳での部分を説明して頂けませんか?」


「…すみません、焦りすぎました…」


超常現象で困った時の解決人、鷹富士茄子さんを頼りました。
彼女は人並みならぬ幸運を持っていますし、何かしらヒントを得られるかもしれません。
詳しく話そうとすると感情が混じってしまうので、話の大筋を掻い摘んで説明します。
この本を開けば、表記された日時へ飛んでしまう事。
そしてそれについて、誰も気付いていない事。


…ですが…


「…すみません、疑ってる訳ではありませんが…この本、普通の小説ですよ?」


「え?そんな筈は…」


そんな事はありません。
どこの世界に、何処の出版社に数字しか表記されていない本をだす者がいるんでしょう。
普通の小説は、もっと…


色々と言おうとして本を覗き込み。
私は、再び驚く羽目になりました。


「…文章が、あります…表紙もきちんと…」


「おそらく、開く人が一人でないと。もしくは文香さん一人の時でないとその様な状態にはならないのかもしれません」


…困りました。
その現象、せめてその状態を見て貰わない事には診断すらできません。


「これは私の手に余るモノですねー…まぁ、文香さんが悪用しない限り問題はありませんねっ!」


「…それも、確かにそうですね」


ふと、私が翌日へ跳んだ場合元々翌日にいた私はどうなるのか気になりましたが…
使わなければ、なんの問題もありませんね。


「…ですが、1つだけ注意して下さい」


神妙な顔つきで、茄子さんは此方に向き直りました。


「本のページ数には、必ず限りがあります。それだけは、忘れない様に…その時が来たら、また私に相談して下さい」





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