過去ログ - フレデリカ「怪談ごっこ、その1」
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8: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/12/13(火) 14:52:47.49 ID:Y7jwP/KDO
ある日私が机の引き出しを開くと、一冊の本が出てきました。
一度読んだ本の表紙を私が忘れる筈が無いので、つまりまだ私が読んだ事の無い本となります。
目算で大体350ページ程でしょうか。
表紙には特に何の表記もなく、タイトルも作者も出版社も分かりません。
当然、気になった私は本の適当なページを開きます。
「……?」
何故か、文章は何処にも見当たりません。
ありえませんよね?そんな事。
印刷ミスかと思ったのですが、両ページの端にはきちんと数字が印刷されています。
「…あ、こんな事をしている場合では…」
殊勝な心がけの私は、遅刻しないためにその場は一度本を閉じます。
けれどどうしても気になってしまい、事務所で空いた時間に読もう、とカバンの中にその本を入れて向かいました。
レッスン中は、気になって気になって仕方がなく身が入りません。
ダンスレッスンなんて無くなれば…失礼、話が逸れましたね。
ようやくレッスンを終える頃には、既にクタクタになっていまして。
コーヒーを淹れてソファで一息つき、そこでようやく今朝の本の事を思い出しました。
今日はもうレッスンも仕事もありませんし、集中して読めます。
目の前で杏さんとフレデリカさんが騒いでいましたが、そんなもの耳にも入りません。
ペラッ
1ページ目を勢い余って飛ばしてしまい、2ページ目を開いてしまいました。
けれどその両ページにも、文章は記されていません。
逆に、やはりページの端には数字が印刷されています。
もしかして、全てのページにページ数しか印刷されてないのでは?と思ったところで、ふと違和感を覚えました。
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