過去ログ - フレデリカ「怪談ごっこ、その1」
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9: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/12/13(火) 14:54:06.47 ID:Y7jwP/KDO
左下の数字が12、そして右下の数字が14となっているのです。
幾ら何でも、まさか印刷ミスに次いで綴じる順すら…いえ、これはこれでレアな本ですね。
…いえ、ありえません。
12ページ目と14ページ目が、順番を間違えたにしても同じ見開きで表れる筈が無いんです。
ペラッ
次のページはどうなっているのかと気になって捲れば、やはり文章はまっさらで。
今度は、左下に12、右下に15となっていました。
…意味が分かりません。
12ページ目が2回、そして前のページで12だった裏に15だなんて。
…変な本ですね…
一息つこうとコーヒーカップに手を伸ばし。
…しかし、手は空を切りました。
「……あら?」
何故か、コーヒーカップが消えています。
ほんのつい先程まで、私が飲んでいた筈なのに。
まさか、フレデリカさんが勝手に飲んでしまったのでしょうか…
「…フレデリカさん?新しいコーヒーを淹れて謝るなら今のうちですよ?」
顔を上げ、テーブルから先程まで騒音を放っていた二人の方を見れば…
フレデリカさんの姿は、ありませんでした。
何処かに隠れたのでしょうか?
それとも新しいコーヒーを淹れに行ったのでしょうか?
そんな疑問を頭に浮かべている私へ。
先程まで居なかった筈の肇さんが、告げます。
「…何を言っているんですか?この部屋には文香さんと私だけですよ」
「…え?」
既に疑問が渦を巻いていた私は、もうオーバーフローしそうでした。
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