過去ログ - 佐々木「キョンはサンタさんへ何をお願いするんだい?」 キョン「えっ」
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16:名無しNIPPER[saga]
2016/12/13(火) 21:30:26.94 ID:KgI3H5di0

「じゃあよ『悪い子』に姿を見せないのなら、『いい子』にならサンタは手渡しでもなんでもするってのか?」

「ああ、その通りさ」

「ということはだ、佐々木はサンタに会う機会を得ていたわけだ」

「そうなるね」

「なるほどな。実際に会ったからサンタの存在を信じている、というわけか」


その実際に会ったってのも怪しいがな。子供の頃に仕込まれたサンタ像ってのはここまで色濃く残るもんなのかね


「いや、僕はサンタさんには会ったことはないよ」


ねえのかよ!


「だったら何故サンタを信じている? さすがにこの年まで信じているのはマイノリティが過ぎると思うんだが……」

「さっきも言った通りサンタさんは『いる』んだよ。僕はサンタさんの存在を信じるのではなく、認識しているだけだよ」

「その根拠がないだろ?」

「あるとも」

「その心は?」

「『心』さ」





…………





「ふっ、くっくくっ……はっはっは! あれか? サンタさんはみんなの心の中にいるってやつか?」

「うん……当たらずとも遠からず、ってところだね。分かってくれたかい? キョン」

「あぁ、分かった分かった。分かったさ」




分かった。もうお手上げさ。佐々木が『いる』と信じてるモンを必死でいないなどと否定することに意味などない
むしろ、あの佐々木が若干のドヤ顔で『心さ』なんて言ったことの方が俺は価値を感じるね
そうさ、俺だって何もガキの頃から全く信じていなかったわけじゃない。もしかしたら、なんて数えきれないぐらい思ったさ
いつの間にかスレて斜に構えるようなものの見方をするようになっちまった俺だが



「ならいいんだ。また、いつかキョンのところにもサンタさんが来てくれるかもしれないしね」

「『いる』と思えば絶対に『いる』のさ、サンタさんは」



微笑みながらおかしなことを言うこの親友に今日は感化されちまったみたいだ
どこかの誰かの心に住んでいるサンタさんとやら
プレゼントをくれるってんならありがたく頂戴してやるぜ


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