過去ログ - 北条加蓮「藍子と」高森藍子「冬日のカフェで」 -SS速報VIP

過去ログ - 北条加蓮「藍子と」高森藍子「冬日のカフェで」

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1:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:09:39.24 ID:Vwq6ywKw0
――おしゃれなカフェ――

北条加蓮「ケーキ食べ飽きたー」ﾀﾞﾙｰﾝ

高森藍子「まだクリスマスまで１０日くらいありますよ？」

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2:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:10:16.21 ID:Vwq6ywKw0
――まえがき――

レンアイカフェテラスシリーズ第３８話です。
以下の作品の続編です。こちらを読んでいただけると、さらに楽しんでいただける……筈です。

3:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:10:46.23 ID:Vwq6ywKw0
加蓮「でも食べ飽きた。ケーキ食べる番組を何本やったかもう覚えてない。あの白いの見たくない。黄色いのも見たくない」ｸﾞﾃﾞｰ

藍子「はは……。でもそれって、加蓮ちゃんがモバＰ（以下「Ｐ」）さんにせがんじゃったからですよね？」

加蓮「そーとも言うー」

4:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:11:15.92 ID:Vwq6ywKw0
藍子「私が私でも、やっぱりしませんよ」

加蓮「…………私が私でもって？」

藍子「それは、私がＰさんなら加蓮ちゃんを放り投げたりしないし、私がＰさんじゃなくても加蓮ちゃんを放り投げたりしないってことです」

5:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:11:46.26 ID:Vwq6ywKw0
藍子「加蓮ちゃんのお願いする姿、冗談って感じがぜんぜんしなくて。Ｐさんも、すっごく真剣な顔になってたじゃないですか」

加蓮「あー……それはちょっとやりすぎたかなーって自覚はしてるよ。つまり藍子は私の自業自得と言いたいと」

藍子「そこまで言うつもりは――」

6:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:12:16.03 ID:Vwq6ywKw0
加蓮「……一応、私も私のことは分かってるつもり」

加蓮「藍子が言ったことじゃないけどさ。私がＰさんで、あの時の私が……ああぁややこしい！」

加蓮「もうっ。えっと、私がＰさんだとするよ？　加蓮ちゃんに真剣な顔でお願いされたらさ、真剣になって引き受けるとは思う」

7:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:12:46.62 ID:Vwq6ywKw0
藍子「だって……疑えないですよ」

藍子「加蓮ちゃんにダマサれちゃうのはいいんです。……あはは、その、色々思っちゃいますけれど」

加蓮「ムカついたり」

8:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:13:16.01 ID:Vwq6ywKw0
藍子「それなんです。加蓮ちゃんの言うことが、加蓮ちゃんのやりたいことなのか、ただの冗談なのか……」

藍子「それを分かる人って、いないと思います。Ｐさんでも、加蓮ちゃん自身でも、きっと間違っちゃうかな、って」

藍子「だって加蓮ちゃん、やりたいことがいっぱいある、っていっつも言ってるじゃないですか」

9:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:13:46.31 ID:Vwq6ywKw0
加蓮「しょーがないなー。こう、駆け引きみたいなこともしてみたかったんだけどね」

藍子「駆け引き？」

加蓮「嘘を見抜いてくれるか、冗談を見抜いてくれるか。私の言うことを、疑ってくれるか」

10:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:14:15.97 ID:Vwq6ywKw0
藍子「いつもそうやってすっごく真面目だから、冗談や嘘だって疑われもしないんだと思いますよ？」

加蓮「はっ。これが原因！？　よし決めた。私、今日から悪い子になる！」

藍子「…………」ｼﾞｰ

11:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:14:46.06 ID:Vwq6ywKw0
藍子「高森藍子、今日からアンドロイドになりますっ！」

加蓮「一家に一台藍子ちゃん」

藍子「えへへ。ごほんっ。われわれはー、うちゅうじん……じゃなかった、われわれはー、あんどろいどだー、ですー」

12:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:15:16.01 ID:Vwq6ywKw0
藍子「もうっ。アンドロイドだって、傷つく時には傷つくんですから。……きずつくんですよー」

加蓮「きずついちゃいますかー」

藍子「きずついちゃいますよー」

13:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:15:46.08 ID:Vwq6ywKw0
藍子「そういえば、コーヒーをいっぱい飲む……淹れる？　だっけ？　ってお話、どうなったんですか？」

加蓮「アレね……そうそう、聞いてよ。Ｐさんにさ、コーヒーを淹れたの。淹れ方よく分かんないけどこう、バリスタ？　……だっけ？　とかで、なんか本格的なのをさ。雑誌買ってちょこっと勉強して」

藍子「ふんふん」

14:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:16:16.12 ID:Vwq6ywKw0
加蓮「そこまではよかったの。でもさ……Ｐさんと一緒に飲んでみたらさ」

藍子「うんうんっ」

加蓮「……コーヒーが激苦だった」

15:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:16:46.08 ID:Vwq6ywKw0
加蓮「流し台へだばー。ついでに私の口の中もだばー。冷蔵庫から誰のか分からない、なんかレア物っぽいジュースが１つ消えちゃいました」

藍子「ジュース……そういえば前に、誰かが騒いでいたような？」

加蓮「マジ？　後で謝っとこ。騒いでたの誰？」

16:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:17:16.29 ID:Vwq6ywKw0
加蓮「コーヒーはもういいや。……でもこれで終わりっていうのもなんかヤダなぁ」

藍子「そういう時は練習あるのみですよ、加蓮ちゃん」

加蓮「んー。……また練習してみよっかなぁ。藍子、相手してくれる？」

17:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:17:46.16 ID:Vwq6ywKw0
□　■　□　■　□

加蓮「さて、藍子に重大報告があるんだ」

18:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:18:16.16 ID:Vwq6ywKw0
加蓮「それならよかった。電話やメールって手も考えたんだけどさ……でも……これは、どうしても直接伝えたかったんだんだ」

藍子「伝える……？」

加蓮「大切なことって、やっぱり直接会って、目を見て言わなきゃね」

19:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:18:46.15 ID:Vwq6ywKw0
藍子「うんっ。大丈夫ですよ、加蓮ちゃん。改まってどうしたんですか？」

藍子「いつもの加蓮ちゃんなら、そんな前置きなんてしないで――」

藍子「ぽんぽんと、いろんなお話をしてくれるのに」

20:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:19:16.23 ID:Vwq6ywKw0
加蓮「ううん。藍子だって覚悟を決めてくれたもん。私がここで躊躇してたら、想いを踏みにじっちゃうことになるよね……」

加蓮「でも……いざ言うとなると、やっぱり……」

藍子「……悪いお話なのは確定なんですね」

21:名無しNIPPER[saga]
2016/12/14(水) 18:19:46.34 ID:Vwq6ywKw0
藍子「……」

藍子「は？」

加蓮「ちょっ、何今の地声！？　どっから出したの！？　っていうかそんな声出せるんだ！？」

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