過去ログ - 女「人様のお墓に立ちションですか」
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136:名無しNIPPER[saga]
2016/12/30(金) 10:28:41.50 ID:5wohteYJ0
男「放課後の学校は、やっぱり青春って感じがするな」
男「校舎には吹奏楽部の練習の音が響き渡る。校庭ではサッカー部が走り回っていて、グラウンドでは野球部がノックをしてる」
男「俺は、この人達を見下していた。自分にとっては叶わぬ恋が人生の全てで、それ以外のものなんて無価値だと思ってたから。その無価値なものに熱中している人たちを見て、否定してあざ笑っていたんだろう」
男「いつの間に、そんな人間になっていたんだろうな。ちゃんと、自分に積み上げられるものを積み上げていればよかった」
男「どっちも、やってればよかったな。もっと早くにメールも送って、卓球も続けてればよかったな」
男「2つの選択肢があるときには、2つの選択肢をちゃんと追うべきだった」
男「二兎を追うものは一兎も得ないこともあるかもしれないけれど。一兎だけを追って捕まえた人だって、もう片方の兎も追っておけばよかったと後悔するかもしれない」
男「恋ともう一つの選択肢が与えられた時に、いつも自分に都合の良い方を選んでいた。今は○○があるからって言って、好きな人から向き合うことを避け続けた」
男「そうやって片方のものだけを積み重ねてきても、本当に一番欲しかったものに挑戦してこなかったことを思い出して、虚しくなって、今まで積み重ねてきたものの価値さえ否定してしまっていた」
男「両方のものを追えばよかった。ほしいもの全部を手に入れようとすればよかった」
男「仮に、2つの選択肢が与えられた時に、2つとも得る実力が自分にないことがわかっていたとしても。その時に諦めるものが、決して恋であってはならなかった」
男「ダメだ。一人だとズブズブ沈んでいきそうだ。はやく、かえって、お墓に行こう」
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