過去ログ - 女「人様のお墓に立ちションですか」
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185:名無しNIPPER[saga]
2017/01/02(月) 03:02:23.52 ID:js092Jse0
女「生きることは時間との戦いです。夏休みの宿題に期限があるのも、人間に寿命があるからなんですよきっと」

男「だとしたら、なおさら早くしないと」

女「そうですね。このままでは死んでも死にきれません。まぁ、今がまさにその状態なのでしょうが、今度こそ本当に」

女「けれど、それだけでは無い気がするんです」

女「信心深くは無い私ですが、神様のような大きな存在が、私に何かを気づかせようとしているのかもしれないって」

女「私、男さんを初めて殴ったあの時から、自分が幽霊だってことを隠そうとしたんです」

女「自分が死者だとわかった日からは、出来る限りひと目につかないようにすることを意識していました」

女「しかし、生者だけには触れられない存在としてこの世に縋りついてる自分に嫌気がさして、ちょっと自暴自棄になっていたんです」

女「だから、あなたにもつい話しかけてしまいました。『人様のお墓に立ちションですか』って」

女「あなたに触れられることがわかった時に、こう思いました。"この人と話しているときだけは、私は生者でいられる"」

女「やっぱり、生きていたかったんですね、私」



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