過去ログ - 女「人様のお墓に立ちションですか」
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213:名無しNIPPER[saga]
2017/01/03(火) 17:00:27.69 ID:6/ci53PP0
女「先生」

女「先生は、私の憧れでした。先生のありとあらゆるところ、長所も短所も、全てが輝いて見えました」

女「顔立ちが整っているところ。いつも明るくて笑顔なところ。難解な事柄でも、ユーモアを交えながら生徒が笑ってる間に理解させる能力」

女「自分の欠点を受容しているところ。時々おっちょこちょいなところとか、極度に運動が苦手なところを、認めつつも一生懸命やるところ」

女「その能力も性格も誇示するようなこともなく、どんな生徒からも親しまれていました。活発な男の子からも、仕切りたがりの女の子からも、無口な男の子からも、ひねくれている女の子からでさえ」

女「遥か格上の先生に対して、周囲の人はこう思っていたと思います。『なぜだかわからないけれど、この人を応援したい』」

女「みんながみんな、先生という存在を認めていたんです。人を認めるという難しい行為を、周囲に行わせる魅力が先生にはありました」

女「ただ、私は少しベクトルが違っていたと思います」

女「周囲の人が先生に対して抱く気持ちが"認める"あるいは"私の長所を見て欲しい"という気持ちであったとするならば」

女「私が先生に対して抱く気持ちは"認められたい"あるいは"私の短所も受け容れて欲しい"という気持ちであったと思います」

女「私から家庭という居場所がなくなった時に、先生は救いの存在でした」

女「放課後の時間を割いて、先生が二人きりで話してくれたこと」

女「先生からも先生の悩みを聞いた時は、親友のような気持ちがしました。私のしつこいお願いに折れて休日に二人でお出かけをしてくれた時は、姉のように思いました」

女「私の家庭の事情を知ってからかって来た人から守ってくれたときは、少女漫画に現れるような、王子様のようなかっこよさすら感じました」

女「私はこの人から絶対的な愛が欲しいと思いました。いや、むしろその時既に、先生も私を愛してくれているはずだと思っていました」

女「この人は私の要求を何でも受け入れてくれるはずだ。たとえ世界を敵に回しても、私の味方でいてくれるはずだ」

女「そう思ってお願いしたんです。『私のお母さんになってくれませんか』と。先生を亡くなった母親に重ねながら」


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