過去ログ - 法子「テレポート」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/16(金) 17:50:37.47 ID:9I9fV+IC0

三人で大きなドーナツとパンを食べていると、再びドアが開いた。

「ここにもいない……まゆはこんなにも貴方に会いたがっているのに…」

それは佐久間まゆであった。また、プロデューサーを探しているのであろう。

「まゆちゃん、プロデューサーを探しているの?」

「法子ちゃん……ええ、そうなんです。プロデューサーさんに会いたくて会いたくて、ほら、こんなにも震えて…」

見ればまゆの手は小刻みに震えていた。法子もドーナツが食べたくて震えることがある。みちるも同じようであり、心配そうにしていた。

「ふごふご……だったらいいものがありますよー」

「いいもの?」

「テレポート装置だよ!」

「ここに情報を入力すれば……転送されてくるんだ……このキノコもパンもドーナツも、転送してきたものなんだ…ふひ…」

「わあ、すごい!じゃあ、早速……」

まゆは機械の前に座った。プロデューサーの名前を打ち込んだ。場所は分からないが、彼はこの世に一人だ。優秀な人工知能を兼ね備えたこの機械なら、しっかりと転送してくれることであろう。

「あっ!」

そこで法子は気がついた。それはまゆが転送装置のボタンを押すのと同時であった。

ごとん。十秒もしないうちに容器は………。




終劇


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