10: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/12/16(金) 23:01:58.63 ID:oKvYaFDpo
プロデューサーさんは「そうか」と言いながら、私の頭をなでてくれました。それでも心は落ち着かずに、ただただ泣くしかなくて。
泣き疲れてようやく。私が落ち着いたところで、プロデューサーさんは私をソファーに座らせると、ゆっくり話しはじめました。
「頑張れなかった?」
「……はい」
「そうかな? 美穂はすごく頑張ったと、僕は思うな」
「でも……」
私には、とても頑張ったなんて思えませんでした。だって、結果を出せなかったんですから。結果がすべて、だと。
「……何も……できなかったし」
「……まあ、今日に限ればそうだな。ただ、僕に言えることはさ、美穂はいつだって頑張っているのを知ってる。結果は出せるよ」
「……」
ただ落ち込むだけの私に、プロデューサーさんは言いました。
「なあ美穂……超えよう」
「……超え、る?」
「うん。ちょっとでいい。昨日の自分を、超えよう。明日は、今日の自分を超えよう」
23Res/17.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。