11: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2016/12/16(金) 23:02:40.53 ID:oKvYaFDpo
自分を、超える。今の私にそれができるでしょうか。
「ほんとにちょっとでいい。ささやかでいい。昨日より今日、今日より明日、ちょっとだけ高く飛んでみよう」
「高く……飛ぶ」
「そう、ちょっとだけ高く。今の美穂のようにものすごく落ち込んで、それでも飛ぶ努力を惜しまなかったアイドル、それが卯月だ」
「卯月ちゃん、が?」
「ああ。卯月は些細な努力を毎日続けている。それが今の卯月を支えてる」
私にとって卯月ちゃんは目標で憧れ。でもそんなアイドルらしいアイドルの卯月ちゃんでも、落ち込むことがあったんだ。
言われてみれば当たり前のことでも、私には新鮮でした。
「プロデューサーさん、私……飛べますか?」
私がプロデューサーさんに尋ねると、プロデューサーさんは。
「もちろん」
笑顔で、答えてくれました。
寮に戻って。私は部屋でぼんやりと考えていました。
自分を、超える。高く、飛ぶ。
その意味が知りたくて、私は卯月ちゃんへ電話をしたのです。
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