9: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2016/12/17(土) 17:40:07.20 ID:QkpiARok0
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つつがなく撮影が終了すると、アタシとプロデューサーさんはスタジオを後にした。
その帰り道で、プロデューサーさんに夕ご飯をご馳走してもらうことになった。
「別にいいって」と断ったけど、押し切られてしまったのだ。
あんまりしつこく断って、気まずくなるのも嫌だったから、って理由もちょっとある。
そんなわけで、アタシとプロデューサーさんはレストランに来ていた。
プロデューサーさんが「好きなものを頼んでいいぞ」と言ったので、ここは遠慮せず注文する。
店員さんが注文を取り、下がっていくとアタシ達の間には沈黙が訪れる。
何か、何か喋らないと。
そう思案していると、プロデューサーさんが神妙な顔つきになって口を開いた。
「実は、さ。今日は別に立ち会う必要なんてなかったんだよ」
「へ? どういうこと?」
「なんか最近、奈緒の様子、変だったからゆっくり話したいな、って」
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