過去ログ - 魔法使い「マスター、ここは何処なの?」
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38: ◆z7cIwVvuXI[saga]
2016/12/22(木) 21:45:46.28 ID:s/PbR9c20
魔法使い「誰だってそんなものだよ。あ、ドーム状のものが見えてきたけど、あれがその図書館?」


魔法使いは街の中でも一際大きい施設に指を向けました。


エルフ「ええそうよ! 入り口では魔法で審査させられるんだけど、それがこそばゆくてかなわないのよ」


体中をくすぐられるような入り口を通り過ぎ、何層にも連なる本棚が見えてきます。


中は外から見た施設よりも大きく見え、実際空間系の魔法が使われているようでした。


一般小説や漫画は入り口に少しだけあり(といっても本棚62架空分ですが)、残る大部分は魔法関係の本で埋められていました。


そこには何人か本を探す人物が見えました。


二人は喋りたがっているエルフと別れ、それぞれの本を探しに行きました。


勇者は剣の魔法を調べました。剣身を変形させる、魔法を付加する、巨大化させるなどいろいろありますが、


その中でも材質を変化させる魔法に興味を持ちました。魔法というより錬金術に近い物でしたが、

それを習得することをこの街でも目標にしました。


魔法使いは、それはそれは貪欲に数々の本に目を向けます。


彼女を止めることは無理だと勇者は察していました。


図書館と宿を往復する日々が続き、約4ヶ月たったときに魔法使いは勇者に話しました。


魔法使い「マスター、待ってくれてありがとう」


魔法使い「全部はさすがに無理だけど、知りたい魔法はほとんど知ることができた」


魔法使い「奥を探るともっと出てきそうだけど、それだけで人生が終わりそうだからこれくらいで良しとくよ」


魔法使い「不老不死になる魔法? 一応あるらしいけど禁書扱いだからね。そこまでたどり着くことができないよ」


魔法使い「ほんとうは蘇生の魔法も知りたかったんだけど、ね」


魔法使い「やっぱりじっと魔法を学ぶより、旅に出るほうがいいや! マスター、さあ行こう!」


こうして勇者と魔法使いの旅は再開しました。


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