過去ログ - 魔法使い「マスター、ここは何処なの?」
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44: ◆z7cIwVvuXI[saga]
2016/12/23(金) 22:49:12.65 ID:Vpm/ZCxt0
宴の準備はすいすいと進み、いつの間にか勇者たちの椅子も用意されています。


二人はホビット達に礼を述べ、親方のあいさつが始まります。


親方は話が長いことは有名で、話し始めると夢中になって他のことは耳に入らないのでその間にいろいろなホビットに話しかけられました。


ホビットA「ねえねえ、魔法使うことはできる? 一度見てみたかったの」


魔法使い「ほら、どう?」


魔法使いの手のひらに色が変わる光が現れました。


ホビットA「わあ、綺麗!」


ホビットB「二人はどんな関係なの!? 夫婦?」


勇者「旅の仲間だよ」


ホビットC「旅を始めた理由は何でしょう。私はこの村が気に入っているのでとても旅に出て行けそうには思えません」


魔法使い「私はマスターに誘われてだったなあ。マスターは?」


勇者「うんと、どうだったかな。そうそう、住んでいた町がなくなったから、それでしかたなく旅に出たんだ」


ホビット「将来おらも旅に出たいと思っていますだ。なにか気を付けることはあるんですだ?」


勇者「いろいろ?」


話が終わったのか、親方もやってきました。


親方「私の話を無視するなんてひどいなあ! おっと、そこまで申し訳なさそうな顔しなくていいよ。これはいつものことだ」


親方「そういえば、お二人は何処に向かっているんだい? 近くに国があるなんて話を聞いたことがないけど」


魔法使い「恥ずかしい話ですが、テレポーターのトラップに引っかかってここにとばされてしまったんです」


魔法使い「まあ帰ろうと思えば帰れますが、せっかくだからと歩いていたらこのホビットと会ったんです」


ホビット「おらのおかげですだ」


親方「へえ、じゃああんたらが会えたのはたまたまだったんだな」


勇者「まあ、そういうわけです」


ホビットD「自分の腕がどれだけできるか知りたいので、手合わせ願いますか?」


勇者「お、いいねやろうやろう!」


魔法使い「げ、もう行っちゃったよ」


親方「見に行かなくてもよろしいんですか?」


魔法使い「後で忙しくなりそうなので、今のうちに休憩しておきます」


ホビット「?」


その日、魔法使いはたくさんホビットの回復に苦労することになりました。


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