過去ログ - 魔法使い「マスター、ここは何処なの?」
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58: ◆z7cIwVvuXI[saga]
2016/12/26(月) 22:43:19.52 ID:o8w7/J5W0
商人「そんなことがあったんか……」


賢者「それは、その、すいませんでした」


賢者の言葉に腹が立ってくる。


魔法使い「すいませんって、それだけ! どうしてあんたがここにいるの!? あんたがいなかったら戦士がああなることもなかった! マスターが死ぬこともなかったんだ!」


賢者「ほんとうに、すいませんでした」


商人「あんたがそんな奴やったとはな。感謝して損したわ。で、ほんまに何で鉱山行きになったやつがいるんだ? それに遊び人を捨て賢者になるって、相当なことやと思うけど」


賢者「確かに私は、鉱山で奴隷として働いていました。毎日掘っては運び掘っては運び。次第に心は無になっていきます」


賢者「そんなある日、転機がおおずれます。どこからか、悲鳴が聞こえてこえるんです」


賢者「しか、悲鳴はだんだん近くいやってきます。恐怖を忘れた私は、また誰かがお仕置きが受けているのか、程度に思っていました」


賢者「そして、血で真っ赤になったホビットがやってきて言いました。『あんたが、ここで働かされている最後の奴隷だな。助けに来た。さっさと逃げるだ』と」


賢者「私は感動しました。からっぽの器に水が流れてくるように、心は満たされていったと思います」


賢者「そうして私は世のため人のために動くことを誓いました。そのためには力が要ります。自分で言うのはなんですが、それはそれは勉強しました」


賢者「いずれ私は賢者と呼ばれるようになり、本当に賢者になりました」


賢者「私は旅を決心し、ひとまずはこの町に来ることにしたのです」


魔法使い「そうだ、聞くのを忘れていたけど、ここは何処? 一体どこにとばされたの?」


商人「(お、怒りが収まってきたみたいやな)ここは帝国エンピレや。自分でテレポートしてきたから知っているもんやと思っていたけど、そういうものじゃないんやな」


魔法使い「テレポートの時に斬られたから、座標が間違っていたのよ。下手したら石の中なんかにとばされていたわ」


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