過去ログ - 魔法使い「マスター、ここは何処なの?」
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62: ◆z7cIwVvuXI[saga]
2016/12/26(月) 22:46:36.06 ID:o8w7/J5W0
帝王「魔法使い、聞かせてくれ。あの剣、勇者が手にした輝かしき剣は、どこで、どのように手に入れた?」


魔法使い「数年前、キャラバンでオークと対峙したところ、赤い服に大きな袋を持った太ったお爺さんにもらったのです」


帝王「はん、それはまさにサンタクロースではないか。サンタとサタン、な。上手いとでも思っているんだか」


帝王「そいつは悪魔だ。人をたぶらかし、暗黒の世界にいざなう魔王の使途だ」


魔法使い「悪魔、悪魔だって! そんな奴が近くにいたなんて……」


商人「ということはその剣は悪魔の力でもあんのか? それになんでその剣を悪魔は勇者に渡した? しかもあんたらは何でそれを知っているんだ?」


帝王「質問はひとつづつにしておくれ。まずその剣だが、何と魔王が封印されている」


魔法使い「魔王? 魔王というと神が命を犠牲に封印されたあの?」


帝王「ああ、そいつだ。魔王は人の怒り、憎しみ、嫉妬なんかのマイナスの感情を吸って力を蓄えていた」


帝王「そうして今、復活した。戦士の器を借りてな」


帝王「二つ目の質問だが、勇者は、実は勇者は神の生まれ変わりなんだ。鍛えるといずれはこの世のすべての力を超える恐れがあった」


帝王「そこで悪魔はあえて強くなる武器を渡し、それ以上強くならないようにしたんだ。もし国に攻められたら、今以上の力を与えるつもりだったらしい」


帝王「そして、力に憧れた戦士がその剣を手にする。本来は体に合わない力を与え、崩壊させるつもりだった。しかしそこで、魔王は戦士が桁外れな憎しみを持つことを知った」


帝王「ああなんということだろう。魔王はその憎しみを吸収し、復活目前となる。だがそれだけではまだ自分の体を手に入れることはできなかった」


帝王「そこで戦士の器をのっとり、今に至るというわけだ」


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