過去ログ - 魔法使い「マスター、ここは何処なの?」
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70: ◆z7cIwVvuXI[saga]
2016/12/26(月) 22:51:53.82 ID:o8w7/J5W0
魔王は、光り輝く勇者の下に向かおうとする。しかし、魔法使いからまだぼそぼそと呪を唱えるのが聞こえてくる。


魔王「なにい! こいつ、時を止める対策を練っているだと!? 一般の魔法使いがどうして……」


魔法使い「時止め解除! 帝国の王様に接待されたときに貰ったのよ!」


魔王「あいつめ、場内の警備を強化しろとあれほど行っておったのに」


武器や防具が変化し、背中から羽、頭に輪っかを浮かべている勇者が現れる。


魔王「し、しまったあ! つ、ついにかくせいさせてしまった!」


そして、遠くから声が聞こえる。


商人「それだけやないで! コイツを見てみい!」


商人の下に目を向けると、生き返った僧侶の姿が見える。


商人「はっはー! コイツの死体の記録は勇者探す時にみとってん! 探すのは苦労したが、これでどうや!」


魔王はもがき苦しんだ。自分から力が溢れ出ていく。風船の空気を抜かれたような力のなくなりように、魔王は絶望した。


僧侶「戦士! 戦士! あなたはそんな奴に乗っ取られたままでいいのですか! さっさと戻ってきなさい!」


魔王「やめろ! それ以上言うんじゃあない! くそっ、くそが!」


そして魔王の闇がすべて戦士の体から抜け、剣に収まっていく。


戦士「ふん! あんたにいわれずとももどってやらあ!」


一同は歓喜に震えた。賢者も生き返らせ、魔王の剣をどうするか話し合った。


魔王「これだけでは、これだけではすまさん! そうだ、思い出したぞ! 神との戦い、私は私の絶望を糧として戦った! 自分も死に近くなる諸刃の剣だが、こうなったら仕方がない!」


そんなときも束の間、剣が変形するのを見て一同はそれぞれ戦闘準備に入る。


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