過去ログ - 男「叙述トリック」
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109:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:51:38.19 ID:+JFJbmCO0
多分,僕は現実を受け入れていないだけなんだろう

そのうち時間がゆっくりと,あるいは急激に教えてくれるはずだ。

教えてほしくもなんともないけど。


110:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:52:08.00 ID:+JFJbmCO0
男友がいなくなってからクラスの雰囲気も変わったように感じた。

男友は良くも悪くも中心人物だったようだと実感させられる。

女さんは男友の死をきっかけに転校していった。
以下略



111:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:53:09.40 ID:+JFJbmCO0
自室に帰りなんとなく机の上をみると,男友の短編集が目に入る

これがある意味,遺作になってしまったなと思いつつ読み返す。

どの話もトリック自体はよくあるものだが,それイコール簡単に執筆できるということにはならない
以下略



112:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:53:40.11 ID:+JFJbmCO0
ふと考えを思いつく。

手間をかけるほどに,友が間接的に何か伝えたかったとしたら?

これは遺作ではなく,僕にメッセージを伝えるための遺書だったとしたら?
以下略



113:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:54:28.34 ID:+JFJbmCO0
…ならどうするか?

僕以外の人間に頼るしかない。

といっても推理小説を僕の周りで読む人はほぼいない。
以下略



114:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:55:59.60 ID:+JFJbmCO0
ss化すると何人かの人が集まってきてくれた。

そんな中で『かていか室が平仮名なのは何故だ』というレスがついた。

はっと気付かされた。
以下略



115:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:56:33.94 ID:+JFJbmCO0
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以下略



116:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:57:14.60 ID:+JFJbmCO0
でもこれが真実だったとして周囲の人は幸せになるのか?

真実が美しいとは限らない

こんなのは推理小説(特に社会派もの)でとっくに議論されてきた。
以下略



117:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:57:44.60 ID:+JFJbmCO0
ただ,僕にはなにもない。どうすることもできない。

僕はこの仮説を胸の奥に押し込んだまま,日々を過ごしていった。


118:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:58:17.39 ID:+JFJbmCO0
ある朝,友の携帯から電話が掛かってきた。

びっくりして,その電話に出た。

男「はい,男ですが」


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