過去ログ - 男「叙述トリック」
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112:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:53:40.11 ID:+JFJbmCO0
ふと考えを思いつく。

手間をかけるほどに,友が間接的に何か伝えたかったとしたら?

これは遺作ではなく,僕にメッセージを伝えるための遺書だったとしたら?
以下略



113:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:54:28.34 ID:+JFJbmCO0
…ならどうするか?

僕以外の人間に頼るしかない。

といっても推理小説を僕の周りで読む人はほぼいない。
以下略



114:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:55:59.60 ID:+JFJbmCO0
ss化すると何人かの人が集まってきてくれた。

そんな中で『かていか室が平仮名なのは何故だ』というレスがついた。

はっと気付かされた。
以下略



115:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:56:33.94 ID:+JFJbmCO0
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以下略



116:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:57:14.60 ID:+JFJbmCO0
でもこれが真実だったとして周囲の人は幸せになるのか?

真実が美しいとは限らない

こんなのは推理小説(特に社会派もの)でとっくに議論されてきた。
以下略



117:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:57:44.60 ID:+JFJbmCO0
ただ,僕にはなにもない。どうすることもできない。

僕はこの仮説を胸の奥に押し込んだまま,日々を過ごしていった。


118:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:58:17.39 ID:+JFJbmCO0
ある朝,友の携帯から電話が掛かってきた。

びっくりして,その電話に出た。

男「はい,男ですが」


119:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 22:59:19.25 ID:+JFJbmCO0
男友母「久しぶり。男友母ですけど。覚えてる?」

男「あー。分かりますよ。どうしたんですか?」

そりゃ亡くなった人から電話が掛かってくるはずはないよね。男友母は続ける。
以下略



120:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:00:04.94 ID:+JFJbmCO0
放課後,自転車をぶっとばした。

男友の家は最近は行ってなかったけど,道は覚えている。

小学生の頃はよくお邪魔したからね。
以下略



121:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:00:34.40 ID:+JFJbmCO0
男友母「あら,男君。大きくなったわね。ささ上がって上がって」

男「はは,どうも」

男友母の印象は当時とさして変わらない。そういえば男友は母と2人暮らしだったっけなんて思い出したりもした。


122:名無しNIPPER[saga]
2016/12/25(日) 23:01:16.48 ID:+JFJbmCO0
世間話を一通り済ませたのち,男友母は話を切り出してきた。

男友母「電話で言った手紙の件なんだけど,彼の部屋においてあるから読んできなよ」

男「はぁ分かりました。手紙の内容はご存知で?」
以下略



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