過去ログ - 【モバマスＳＳ】 Time trap　【ＳＦ注意】 -SS速報VIP

過去ログ - 【モバマスＳＳ】 Time trap　【ＳＦ注意】

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5: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/12/22(木) 18:19:11.99 ID:Z1eF5Cz/0
箱の中身は過剰なまでに装飾された、合体変形をする特撮物の巨大ロボの玩具だった。

当然、娘に送る様な代物ではない。

父は不器用なりに頭を悩ませ、考え抜いた末に、自分が子供の頃に欲しかったものを用意したのだろう。

以下略

6: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/12/22(木) 18:19:57.97 ID:Z1eF5Cz/0

今のままでは足りない、技術も、知識も、経験も…。

自分には何もかもが足りない事に気づいた私は、こうして機械工学に全てを捧げる事を決意したのである。

以下略

7: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/12/22(木) 18:20:28.76 ID:Z1eF5Cz/0

しかし、その頃、私の環境は考えられないほどの激変を見せていた。

こんな私をアイドルにしたい、等とスカウトしてくる変わった青年が私の周りに現れたのだ。

以下略

8: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/12/22(木) 18:20:57.71 ID:Z1eF5Cz/0
機械工学の枠を越え、またアイドル活動で新たに知り合った、
某財閥の娘からの資金援助も潤沢に受け、遂にこの歴史的も言える発明に辿り着いたのだ。

私が最初にこの装置の完成を真っ先に報告し、共に喜びを分かち合ったのは、

以下略

9: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/12/22(木) 18:21:37.13 ID:Z1eF5Cz/0
助手はそれはもう大喜びしてくれた。

今までに見たことのない喜び様で、私の苦労を大いに癒してくれた。

以下略

10: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/12/22(木) 18:22:03.78 ID:Z1eF5Cz/0
どうやら私の孤独だった頃の話が、助手の中の琴線に触れたらしい。

そんな寂しい思いをしている幼い私を一人にはしておけない、だそうだ。

私は、そんな助手の気持ちを受け、嬉しく思う反面、ある懸念を抱き、それを口出そうとして――止めた。

以下略

11: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/12/22(木) 18:22:33.88 ID:Z1eF5Cz/0
二千○年、五月一日

ママから日記を書くように勧められ、一月が経ちました。

とは言っても毎日書く事なんて同じ。

以下略

12: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/12/22(木) 18:23:01.90 ID:Z1eF5Cz/0
驚いて振り返ると、光線と電撃が収まった後、そこに突如として見た事も無い装置が現れたのです！！
唖然として見ていると、そこから降りて来た一人の男性が私を見るなり、親しげに声を掛けて来ました。

「おお、成功か……。信じてはいたけど、やっぱすげぇな……おっ、そこに居るのは昔の晶葉か！？
　ははっ、面影はあるけどやっぱりちっちゃいな！！ｗ」

以下略

13: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/12/22(木) 18:23:54.17 ID:Z1eF5Cz/0

ニコニコと此方を見ている男性……プロデューサーさん…助手と呼んでくれ、と言われたのでそう呼びます。

助手は、友達の居ない私に友達に成りに来た。と言いました。

以下略

14: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/12/22(木) 18:24:23.25 ID:Z1eF5Cz/0
散々遊んで、色んな乗り物に乗って、お土産も買ってもらい、私は大満足で助手と一緒に河原へと戻って来ました。

でも、一歩一歩歩く毎に、これで助手は未来に帰ってしまうんだな、と思うと、
歩みが心なしか重く、歩幅も段々狭くなっていきました。

以下略

15: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/12/22(木) 18:25:00.45 ID:Z1eF5Cz/0
二千◯◯年１２月２４日

あの日、助手が未来に戻れなくなってから十数年が経過した。

以下略

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