過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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143: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/27(火) 19:38:52.10 ID:WJPu1BOR0

アルス「…………………。」

ふと少年が喉の渇きに眼を覚ました時、まだ月は天頂付近で夜を謳歌していた。

隣のベッドでは少女が猫のように体を縮めて寝ているのが見て取れる。
そのベッドの下では少女が連れ込んできた猫が同じように丸まって眠っていたが、
少年が床から起き上がり扉に手をかけた時、いつの間にか目を覚まして少年の足元に纏わりついていた。

アルス「外に 出たいのかい?」

トパーズ「……にゃあ。」

アルス「…おいで。トパーズ。」

少年は猫を脇の下から救い上げるとその腕に抱えて宿の受付へと顔を出した。

*「おや アルスさん 寝付けないんですかい?」

そこには既に営業を終え、寝る準備に取り掛かる宿屋の主人がいた。

アルス「いえ 水差しが 空になってしまったので 少しお水を もらおうと……。」

*「そうでしたか。少々 お待ちください。」

そう言って宿屋の主人は奥から硝子の水差しを持って戻って来た。

*「はい どうぞ。」
*「他になにか ご用意しましょうか?」

アルス「いえ 大丈夫です。」
アルス「……あれから どうですか?」

*「村は 平和そのものですが どうも最近 妙な噂が 広まってましてね。」

アルス「妙なうわさ?」

*「はい。なんでも あの ラグレイどのが 実は なんでもない人で 英雄をかたって 村人を 騙していたんじゃないかって 話です。」

アルス「な なんですって?」

*「一緒に 魔王を打ち倒した あなた方なら その話が 嘘だって みんなに教えて あげられるんじゃないですか?」

アルス「…………………。」
アルス「そうですか……。わかりました ありがとうございます。」

*「いえいえ。もう遅いですし 明日にでも 村を回ってみてください。」

アルス「はい おやすみなさい。」



*「よい 夢を。」





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