過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2016/12/28(水) 19:45:24.97 ID:HiFRyoCx0
アルス「あたた……。」
*「アルスさん?」
アルス「へっ?」
少年の名を呼ぶ声と共に松明の灯りが近づいてくる。
アルス「に ニコラさん……?」
ニコラ「アルスさんじゃ ないですか!」
ニコラ「どうしたんですか そんな 苦しそうに …って 血だらけ じゃないですか!」
アルス「いや これは ぼくのじゃなくて。」
少年が転がり込んだ先には先ほど別れた青年が立っていた。
どうやらケガはしていないようだった。
マリベル「ったく どうしたってのよ…。あら ニコラじゃない 無事だったのね。」
ニコラ「おかげさまで なんとか。」
アルス「こっちに 魔物が出ませんでしたか?」
ニコラ「ええ 上の方で 不気味な笑い声がしてましたが どうやら こちらには 気付いていないようでした。」
アルス「そうですか! ご無事で なによりです。」
マリベル「……他の 人たちは?」
ニコラ「あっちです! ボクの家の 宝物庫へと続く 扉の先で 避難しています。」
青年の照らす先には鉄格子の扉が見えた。
その向こう側は闇に包まれ見えはしないものの、人の気配を感じ取ることができる。
マリベル「そう それなら いいんだけど。」
村人や仲間の安否を確認し、二人はそっと胸を撫でおろす。
しかし。
*「………………!!」
マリベル「…今のは!」
どこからか響いてきた地鳴りに近づきつつある存在を思い出させられる。
ニコラ「……ところで お二人とも ラグレイどのは?」
アルス「いけない! 慌てて飛びこんだから すっかり 忘れてた!」
地上に置いてきてしまった戦士はそれきり姿を見せもしなければ声をかけても来ない。
嫌な予感を胸に少年たちは再び地上を目指してロープを上りだした。
ニコラ「あの! ボクたちはっ!?」
アルス「まだ 隠れていてください! 残りの奴も すぐに 倒して戻ります!」
マリベル「ちょっと ニコラ! スカートの中 覗くんじゃないわよ!?」
そう言って少女は下に向かって小さな火球を投げつけ、真下に来ようとする青年を牽制する。
ニコラ「うわっ! あぶないな!」
マリベル「いいことっ? おとなしく してるのよ!」
それだけ残し、今度こそ二人は地上へと消えて行ってしまった。
ニコラ「がんばってくださーい!」
一人残された青年の声援が山彦のように地下に木霊していく。
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