過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2016/12/28(水) 19:51:01.47 ID:HiFRyoCx0
マリベル「ザオリク。」
皆が固唾を飲んでその最期を見届けんとした時、静寂を破るようにして少女が呟いた。
次の瞬間、男から流れ出ていた血が止まり、痛々しかった傷はみるみる塞がり、
真っ白になっていた男の顔に少しだけ赤みがさしたように見えた。
マリベル「……ばかねえ。」
マリベル「あやまんなら 最初から 嘘つくんじゃないわよ。」
マリベル「……それにね あんたが いなくなったら 誰が この村を守るっていうの?」
ラグレイ「…………………。」
沈黙したままの男に少女は尚も投げかける。
マリベル「英雄サマなら ちゃんと最後まで セキニンもちなさいよね!」
マリベル「あんたがそんなんじゃ メルビンが泣いちゃうわよっ!」
アルス「マリベル…。」
マリベル「少しでも 反省してるなら 簡単に死を選ぶんじゃなくて! 生きて その身でしっかり 償いなさいよ!」
アルス「マリベルっ!」
マリベル「なによ。」
アルス「…そのくらいに してあげて。」
マリベル「……ふんっ。」
言いたいことだけ言った少女は村人の間を掻き分け宿屋へと歩き出す。
*「いや まったく その通りですな。」
マリベル「……!」
しかし声の主に気付いて少女ははたと立ち止まる。
ラグレイ「わたしは 自分の命が もはや 自分だけのものではないことを 忘れておりました。」
ラグレイ「これからは 嘘の鎧を脱いで ありのままの自分で 生きていこうと 思います。」
ラグレイ「ありがとう マリベルさん。おかげで 目が 覚めました。」
少しだけ震えが混じっていた礼の言葉を背中に受け、少女は振り向きもせずに言った。
マリベル「わかればいいのよ。わかればっ。」
そうして今度は上機嫌で歩き出し、今度こそ少女は宿の中へと姿を消したのだった。
どこからか現れた一匹の三毛猫を連れて。
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