過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2016/12/29(木) 19:22:04.44 ID:TT/hGofC0
マリベル「しっかし 異様に ブサイクね。」
調理場では少女が先ほど獲った“鮫と思わしき何か”とにらめっこをしていた。
コック長「わしたちは いつも ブタザメって 呼んでますよ。」
まじまじとそれを見つめる少女に料理長がその名を教える。
マリベル「なるほど なっとくの ネーミングね。」
漁師たちがブタザメと呼ぶ魚は鮫と呼ばれる割には随分とつぶれた鼻をしており、今にも“フゴッ”と鳴きだしそうだった。
コック長「さばくには かなり コツがいるんです。まず 湯をかけますぞ。」
マリベル「え?」
*「まあ 見ていてくださいよ!」
料理人は大きな薬缶を持ち上げると、流し一杯に横たわるそれに向かって熱湯を注ぎ始める。
マリベル「えええっ!?」
粗熱が冷めたのを確認すると、料理長はそのおろし金のような皮をそのまま指先で抓んでぺりぺりと剥し始めた。
マリベル「どうなっちゃってんのっ!?」
コック長「昔からの 知恵でしてな。サメの皮は こうすると 簡単に はがせるのです。」
マリベル「…面白いもんね〜。」
得意げな顔の料理人たちに思わず少女も感心した様子で丸裸になったそれを見つめる。
*「そして 酢の入ったお湯で 茹でるんですよ。」
マリベル「普通に 茹でちゃ ダメなの?」
コック長「まあ とりあえず 匂いを 嗅いでみてください。」
言われるがままに少女は皮の剥かれた鮫の身に鼻を近づける。
マリベル「…なんか クサいわね。すえた においっていうか。」
コック長「そのまま茹でても 臭くて あまり 美味しくないんです。」
マリベル「ふーん。それで どういうわけか 酢の 出番ってわけね。」
*「こんなことも あろうかと 酢は いつも 船に 積まれているんですよね。」
飯番は厨房の隅にある酒棚を指さしてその所在を知らせる。
コック長「さあ 急いで 下ごしらえしましょう。まだまだ やることは たくさん ありますからな。」
その言葉を合図に三人はてきぱきと手を動かし始める。
中央に置かれた卓に出来上がった料理が並ぶまではそう時間もかからなかった。
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