過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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207: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/30(金) 18:46:15.80 ID:KJrfrKrx0

*「いやー 腹減ったぜ!」

今は朝食時。東の空ではそれまでの鬱憤を晴らすかのように太陽が眩しく輝いている。

*「なんせ 一晩中 動いてたからな。そりゃ 腹も 減るわな。」

漁師たちは鳴りやまぬ腹を擦って笑う。

コック長「たいした ものが 出せなくて 申し訳ない。」

*「なんせ あっちこっち 元に戻すので 手いっぱいでして……。」

料理人たちはそう言いながら重たそうな瞼をこする。

マリベル「あーら 二人が 居眠りしなきゃ もっと 豪華にできましてよ〜?」

コック長「むむ……面目ない。」

*「返す言葉も ありません……。」

少女の手痛い指摘に二人は思わず咳払い。

ボルカノ「わっはっはっ! まあまあ マリベルおじょうさん こうして 生きて朝日を拝めるだけでも 贅沢なんだ。
この際 食事の 豪華さなんて 気にしませんよ!」

マリベル「もう ボルカノおじさまったら 甘いんですから。」

そんなやり取りに漁師たちは楽しそうに笑う。
今は何よりも嵐を乗り越えた安堵が些細なことすら最高に楽しく思えたのだった。

アルス「あと どれぐらいかな?」

ボルカノ「ん? もう そう遠くはないし 昼前には 着くんじゃないか?」

マリベル「ハーメリアねえ……。」

これといった期待を込めず、少女は久しぶりに口にするその町の名を呟く。

トパーズ「……くぁ〜。」

その椅子の下で大きく欠伸する猫は、もはや顔を洗おうとはしなかった。




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