過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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213: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/30(金) 18:52:00.32 ID:KJrfrKrx0

*「うちは 簡単なものしかないけど いいのかい?」

漁師たちよりも先に店に入った少年と少女は酒場の店主にこの店で食事ができるかを尋ねていた。
もちろん酒場なのだから多少の料理はおいているが、一品一品の量はあまり多くなく、献立自体も少ない。

アルス「ええ 構いません。ぼくはサンドウィッチとチップスを。」

マリベル「あたし トマトのパスタ。」

*「まいど。」

手短に注文を済ませ、円形の卓に着き今後のことを話し合う。

アルス「それにしても 王様からの書状も 誰に渡せばいいんだろうね。」

マリベル「そうねえ……あ ねえマスター。」

*「はい なんでしょ。」

マリベル「この町の 代表者って アズモフ博士でいいのかしら。」

*「たしかに 博士は 町の顔として 他所に行ったりするけど 別に 代表者ってわけじゃないよ。」

マリベル「そうなの?」

*「まあ 人徳があるんで 自然とみんな 決めごとは博士のところへ 相談に行くんだけどね。」

マリベル「…そ。それなら 話が早いわね。ありがと。」


“ギィ……”


*「いいえ。…あ いらっしゃい!」

別の客が入って来たらしく、店主は元気よく呼びかける。

*「食事だけしたいんだが。」

*「はい あまり メニューはありませんが。」

*「構わねえよ。」

そう言って新たな客は少年たちの隣に腰掛ける。

アルス「父さん……あれ 他のみんなは?」

見ればやってきたのは少年の父親と銛番だけのようだった。

ボルカノ「宿屋の方でも 食えるらしいからな。今そこで 別れてきた。」

*「あんまり ぞろぞろ 押しかけるのも 悪いからな。」

アルス「あ……ははは。そうでしたね。」

ボルカノ「マスター ビーフシチューと バケットを頼む。」

銛番「オレは 生ハムサラダと トーストな。」

*「はい しばらく お待ちを。」

店内はまだ昼すぎということもあってかほとんど客はおらず、隅っこでお年寄りが紅茶をすすっているくらいだった。
四人で一気に食事を注文しても回せるほどの余裕があったことは店側にとっても幸運だったかもしれない。
そんなことを少年がぼんやり考えていると父親が肝心なことを尋ねてくる。

ボルカノ「それで 結局 オレたちは 誰に書状を渡しゃいいんだ?」

マリベル「さっき 相談に行った アズモフっていう 博士のところでいいみたいですわ。」

ボルカノ「博士? この町は 学者さんが 治めてるってんですかい?」

アルス「ううん。困ったことはとりあえず相談 っていう立ち位置の人なんだ。」

ボルカノ「ほお。そいつは たいへんそうだな。」

*「なんにせよ オレたちは 町でぶらぶらしてるから なんかあったら 呼んでくれよな。」

アルス「はい。」

*「お待たせしました。お先に サンドウィッチとチップスのお客さま。」

ちょうど話が済んだところで店主が出来上がった料理を一つ一つ運んでくる。少年たちはしばらく談笑しながら食事の時間をゆっくりと楽しむのであった。



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