過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2016/12/30(金) 18:59:42.94 ID:KJrfrKrx0
青年の声に辺りのざわめきが消え、その場の誰もが次に発せられる言葉を待っていた。
それを察した青年も少し声の速度とトーンを落として続ける。
ベック「ボクたちの町が 過去に 大洪水に飲み込まれた話と それを救った老楽師の話は みなさんも ご存じのはずです。」
ベック「ボクは 今回の調査で それに次ぐ新しい発見をしました。」
ベック「それは 大陸を海で飲み込んだ 海の覇者グラコスを倒すため 立ちあがった三人の旅人が いたということです!」
ベック「そして その旅人たちの名前はっ……!」
*「…………………。」
どこからともなく喉を鳴らす音が聞こえてくる。
ベック「アルス! マリベル! そしてガボ!」
ベック「ここに今いる アルスさん マリベルさんと同じ名前なんです!」
ベック「そして かの魔王めを 打ち倒した5人の英雄も彼らだ!」
ベック「これは 偶然なんかじゃない! 塔に彫られていた文字には 旅人アルスの容姿を 細かく伝えるものもあった!」
ベック「それは 今ここにいる 英雄アルスと まったく 同じ姿をしていた!」
ベック「アルスさん! あなたたちは いったい 何者なんですか!」
*「…………………。」
マリベル「アルス……。」
少女が少年の袖を掴む。
アルス「ぼくは……ぼくたちは……。」
少年は少女の手を強く握ると、これまでの経緯を話し始めた。
アルス「ぼくらの住む エスタード島には 過去の……魔王に封印されていた 過去の世界に行くことができる 神殿があるんです。」
アルス「ぼくたちは そこを通じて 封印されていた世界を行き来し 何もなかったこの世界に 少しずつ 大陸を取り戻していきました。」
アルス「ハーメリアにやってきたのは その旅の途中でした。」
アルス「かつて その世界には ここだけではなく アボンとフズという村が ありました。」
アルス「老楽師は……ジャンという男は特別な力を持っていて グラコスという魔物の脅威を予知し 村々の人々を 山奥の塔へと避難させました。」
アルス「……ほどなくして この大陸は 大洪水で飲み込まれました。」
アルス「ぼくらは いかだを使って 海底に沈む不思議な神殿へと たどり着き そこで ジャンと共に グラコスを打ち倒したんです。」
アズモフ「そんな……そんなことが……。」
少年は尚も続ける。
アルス「元の世界に返ってきたぼくらは 再び この地へとやってきました。」
アルス「しかし 長い時の流れの中で 村は消滅し 人々の記憶は失われ ぼくらの名を知る人は 誰もいなくなってしまったようです。」
そこまで少年が言った時、不意に少女が語り始める。
マリベル「冷たいもんでね どこの大陸を 救っても あたしたちの 名前を憶えていてくれる 人たちなんて ほとんど いなかったのよ。」
マリベル「だから あたしたちも 慣れていたし 今さら 文句を言うつもりも なかったわ。」
マリベル「ま こうなっちゃった以上 白状するけどね。信じたくなければ 信じなくたって 別にいいわ。」
マリベル「あたしたちは 別の 大事な話があって ここにみんなを呼んだんだから。」
ベック「そうなんですか? だから 皆が集まってたのか……。」
アズモフ「そ そうだ!」
それまで興味深そうに話を聞いていた学者が我に返ったように声を上げる。
アズモフ「今日ここに お集まりいただいたのは 舞踏会のためでは ありません!」
アズモフ「実は エスタード島の王から 締約書を 預かっているんです。」
アブモフ「そこで これについて 皆さんで 話し合うために お呼び申し上げたのです!」
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