過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2016/12/31(土) 15:22:02.63 ID:OqFe7abd0
眩しい日の光を横に浴びながら、涼しい風を受けて草原が波打つ。
それはまるで体がふわりと浮いてしまいそうなとても爽やかな朝だった。
マリベル「はーっ… なんか 気分いいわねー。」
学者の二人と別れた一行は町を後にし、空になった木箱を抱えて船を泊めてある岸の近くまでやってきていた。
アルス「帰ったら ガボにも 話してあげないとね。」
マリベル「きっと 悔しがるわよ〜? どうして オイラも 連れてってくれなかったんだい! ってね。」
アルス「あはははっ! そうかもね。」
マリベル「…そういえば ガボってば これから どうするのかしらね。」
アルス「これから?」
マリベル「そっ。木こりのおじさんと 暮らすのは 構わないけど いったい将来 何をしていくのかなって。」
アルス「ガボのやりたいことか……。」
マリベル「まあ まだまだ ガボはお子様だから これからじっくり 考えていけば いいんだろうけどね。」
アルス「きっと 見つかるよ。」
マリベル「どうする? オイラも 漁師になるんだー! とか 言い出したら。」
アルス「えっ……うーん。まあ その時は その時かな。」
アルス「でも その場合 獲ったそばから 生でかじりついちゃいそうだけどね。」
マリベル「……ぷぷぷっ。そりゃ ケッサクねっ!」
アルス「あははは……あれ?」
二人がそんな他愛ない会話をしていると、泊めてある船の傍で何人かの男たちが話し込んでいるのが見えた。
ボルカノ「おう あんたら オレたちの船になんか用か?」
先陣を切って船の長が男たちに話しかける。
*「あ あんたたちか。」
こちらに気付いた男たちが海岸を指さす。
*「ほら 昨日の取り決めで この海岸に 船着き場を作ることになっただろ。」
*「今までは 沿岸用の 小さな漁船しか 使わなかったから なかったんだけどな。」
*「こうして お客さんを乗せた 大きな船が来ても 泊まれるように ここも整備することになったんだ。」
*「そこで 俺たち大工の出番ってわけよ。」
*「今は こうして だいたいの位置の 見積もりをしてるのさ。」
そう言って男は簡素な地図や図形が描かれた大きな羊皮紙を見せる。
アルス「そうだったんだ。」
ボルカノ「そりゃ すまねえな。朝っぱらから 頭が下がるぜ。」
*「なんの。おれたちの救世主のためとありゃ 手間暇は 惜しまないぜ。」
大工の男は頼もしそうに分厚い胸板を叩いて得意顔をする。
*「もう 出航すんのかい?」
ボルカノ「ああ。次が 控えてるんでな。」
*「そうか。こっから北の海は そんなに荒れないから 心配はいらねえよ。」
*「ただ 時々 霧が出るから 羅針盤は ちゃんと整備しておいた方がいいぜ。」
ボルカノ「それなら 問題ねえな。道具一式は いつも 手入れをかかしてないからよ。」
ボルカノ「じゃあ 行くぞ お前ら!」
*「「「ウスッ!」」」
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